ハーレクイン・シリーズ
謎めいた訪問者
大学教授のウィラとスパイのグリフ。二人の世界がまじわるとは思えなかった。
エレノーとその婚約者デイヴを乗せ、車はロンドン郊外を走っていた。つい昨日まで、二人で興したコンピューター機器設置業の会社は、次の仕事の予定もなく倒産の危機に瀕していた。それが、資本家ロバート・キャリントンの登場で状況は一変したのだ。依頼条件はただ一つ、仕事が終わるまで彼の屋敷で生活すること。名高い資本家の彼が、どうしてこんなに小さな会社を選んだのかは謎だが、とにかくおかげで窮地を抜け出すことができた。鉄製の門をくぐり五キロほど走ったところで、ようやく屋敷が姿を現した。年月を経て渋い色合いを醸し出す石壁、煙突の先に見える彫刻――そのとき不意に、エレノーは不可解な既視感(デジャヴ)に襲われて息をのんだ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2004年05月20日
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- 著者
- リー・ウィルキンソン
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- 訳者
- 上村悦子
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- 定価
- 704円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-11968-6
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- 書籍番号
- R-1968
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