ハーレクイン・シリーズ
運命の砂漠で
砂嵐に、偽りの仮面が剥がれる。男は男で、女は女だ。
成り上がり者の祖父に育てられたグレースは、命じられるまま、貧しい貴族トニー・ワイルド卿の妻となった。結婚しても指一本触れない夫に秘かに安堵したものの、財産を狙い、妻を亡き者にしようとする彼の企みなど知る由もなく、連れ出された砂漠の旅に、無邪気な心を躍らせていた。砂漠の案内人だという謎めいた男の、不遜な視線が気になったが……。はたして陰謀は実行され、砂嵐の中ひとり残された彼女を救ったのは、あろうことか、あの不遜な案内人カーリム・ハーンだった。グレースはそのままカーリムにさらわれると、抵抗もむなしく、“ざくろの宮殿”と呼ばれる彼の住処へと連れ去られてしまう。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2013年08月20日
-
- 訳者
- 長田乃莉子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2013年08月01日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22288-6
-
- 書籍番号
- I-2288
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。