ハーレクイン・シリーズ
何事にも堅実なフリスは、男性をかたくなに避けていた。地味な仕事に就き、いつも地味な服装。つまらない女だと思うけれど、恋多き家族に振りまわされてきたせいで、そうなってしまったのだ。だから、大銀行頭取の跡取りだというハンサムなジョージが、彼女の仕事ぶりを認め、髪や瞳の色を褒め、何度デートに誘ってきても、つい身構えてしまい、突っぱねることしかできない。だが、ひょんなことから彼と恋人同士のふりをすることになったとき、フリスは意外にも、乗り気になっている自分に気づいた。ふりをするだけなら、彼を虜にしている恋人を演じるのも悪くない。あのうっとりするような笑顔を、真正面から受け止められるんだもの。【ベスト作品コンテスト2013年下半期 第7位入賞作】
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年08月20日
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- 著者
- ジェシカ・ハート
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- 訳者
- 上村悦子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年08月01日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22287-9
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- 書籍番号
- I-2287
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モニター
初恋で酷い仕打ちを受けて傷ついた主人公フリス。もう恋はしない。誰とも深い付き合いはしないと決め、夢に向かってひたすら仕事に打ち込む姿が健気で痛々しい。そんなフリスに何かとちょっかいと出してくるジョージ。なかなかいい感じ? でも? 題名通り予想のつかない展開に最後まで一気に読んでしまいました。
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モニター
過去の出来事もあって自己評価が低く、計画にこだわるヒロインですが、出来過ぎなヒロイン像よりはとても共感できると思いました。ヒーローも見た目の印象とは違い深みがあって、お互いが違いを認めつつ納得できる道を探して心を寄せ合う姿が良かったです。
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モニター
主人公二人の会話がとてもテンポ良く、面白い作品でした。周りの人達に見えているものが本人に見えていないのに、他の人には見えないものが本人には見えている。読み終わった後は、爽やかな感じでした。
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モニター
恋に臆病で仕事の計画がすべてのヒロインが、仕事仲間やジョージや家族との関わりの中で、少しずつ変化していきます。やさしくていたずらなジョージの最初からの変わらない気持ちが心地よいです。最後の展開は予想外でした。
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モニター
過去にあったことが理由で、何でも計画を立てるヒロイン。ヒロインの頑なな面を崩す、こちらは型にはめられたくないヒーローとの軽妙なやりとりや楽しい日課? に引き込まれました。ヒロインの妹は自分の感情に素直なお嬢様。自分に正直すぎて憎めないそんな彼女が姉を巻き込んで、二人が親しくなるきっかけを作ります。恋人のふりをする理由がこういうのもありなのかと思いました。どちらも家族関係で問題をかかえていて、その影響もあり、現在の二人になっています。二人の関係、お互いの親子、兄弟関係なども気になりつつ、物語は進みます。このまま離れていくのかと思わせつつ、ハッピーエンドで、よかったです。それとヒロインの妹ですが、彼女こそ、まわりを振り回して、物語が1つできそうだと思いました。
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モニター
恋に臆病なヒロインと恋に積極的なヒーローが出会うが、最初のうちはなかなか恋愛に発展しなかった。やがて、二人はひょんなことから恋人のフリをすることになる。ヒーローの気持ちに気付き、自分もまたヒーローに惹かれているのに気付きながらも警戒心を解けないヒロインも、やがて少しずつヒーローに心を開くようになっていき二人の関係は親密なものになっていった。そんな時に、ヒロインは以前からの夢だった仕事を引き受けることを選びヒーローの元を去ってしまうというハラハラする場面展開。この後の二人がどうなるのか気になり、一息もつかないまま気がつけば読み終えてしまいました。そして、何度も何度も読み返したくなる純愛ストーリーに久しぶりに心打たれました。
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モニター
前半、主人公二人の関係がなかなか進展しなくてイライラしました。さらに脇役たちにあまり魅力がなく、話の流れも平凡で予想通りだったのも今一つ。読み進めるうちにジョージの奥深さや強さを知り、とても魅力的だと思えました。反面、フリスの半端ない頑なさに疲れてしまって感情移入しづらく残念でした。でも、そんなフリスを包み込むジョージの決断は素敵だと思います。
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クィント
いつものHQとは、ヒーローとヒロインの立場が逆で楽しませて頂きました。
今時のカップルですね。
ガーナ生まれで、イングランドのオクスフォードシャーの田舎で育つ。土木技師として外国で働く父親に会うため、休暇ごとにアフリカ各地やニューギニアを訪れた。大学卒業後はウエイトレスから英語の教師まで、数多くの職種に就き、海外生活も経験した。現在はイングランド北部のヨークに暮らす。