ハーレクイン・シリーズ
祖父亡きあと、領地をひとりで守るキャサリンは、大好きな兄の帰還を心待ちにしていた。だが届いたのはワーテルローの戦いで兄が散ったという訃報。キャサリンは悲しみのあまり涙を流すことしかできなかった。するとそこへ、強欲なおじが現れて領地をものにし、彼女は財産を狙われて閉じ込められてしまう。窮地に立たされたキャサリンが頼れるのはひとりだけ。兄の上官アダム・カルソープ卿――兄に万一のことがあれば、彼女を守ると約束した気高い紳士だ。ところが、現れたアダムは魅力的だが傲慢で……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年08月05日
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- 著者
- シルヴィア・アンドルー
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- 訳者
- 遠坂恵子
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年07月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33169-4
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- 書籍番号
- PHS-69 (初版HS-291)
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モニター
置かれた境遇により気を強くして自立せざるを得なかったキャサリンが、アダムに守られたい、優しくされたいと渇望する様子にホロリ。華奢な金髪美人にめっぽう弱いアダムが長身で地味な容姿のキャサリンの魅力になかなか気づかないのが焦れったいですが、不器用な二人が惹かれ合う過程にじっくり浸れました。アダムの友人アイボがとてもいい味を出しています。アイボが主人公の続編『華麗なるデビュー』も楽しみです。
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モニター
ピュアなヒストリカルで、一難去ってまた一難…と先が気になり、一気読み! 最後のページまで面白かったです。ヒーローの自覚の無さがもどかしくて、でも可愛い。途中ヒロインの境遇が本当に気の毒ですが、ハーレクインだから安心して、ハラハラしていられます。またここに登場したヒーロー友人のスピンオフの話もあるそうで、とても読みたくなりました!!
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モニター
初めての社交場で受けた軽蔑に傷付き打ちひしがれるヒロイン…ということはなく、そこから冒険心と活力を刺激され、それを教訓にデビューの成功を誓ってしまえるヒロインが本当に魅力的! ヒーローの母親や親友も非常に魅力ある人物で物語をより楽しいものにしてくれてます。本当に一緒に喜怒哀楽を感じられる作品だったので、読みごたえはあるのにあっという間に終わってしまいました。エピローグも最高!
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モニター
キャサリンは祖父が亡くなり兄が戦死し、残された親族といえば遠縁の強欲なおじ一家のみです。頼りになりそうなのは兄の上官で、兄と「キャサリンの身の安全は守る」と約束したアダムだけです。最初、アダムは理想の女性像とは大きく異なるキャサリンに惹かれず、キャサリンもアダムに男性としての魅力を感じません。お互い唯一無二の存在だと気付いた時に、事件が起こります。ラスト前のキャサリンの心からの叫びには思わず涙が出ました。感動の一冊です。
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モニター
ヒロインの伯父といとこのキャラが好きになれませんでしたが、続きがきになって一気に読みました。
英国の有名カレッジで長く副校長を務めていた。初めて小説を出版したのは1991年、ハーレクイン・ミルズ&ブーン社からで、以来、主にヒストリカルを執筆している。男性に求めるのは高潔さだと語り、政治家にそれを求めるのは難しいとも。40年以上連れ添った夫と愛犬と共にイギリス南西部に暮らす。