ハーレクイン・シリーズ
ガラスの靴がはけたなら
彼女が最も恐れるもの――それは恋。彼が恐れるものは――永遠の絆。
夜空に打ち上げられた花火が大輪の花を描き、庭に集まったパーティ客たちから感嘆の声があがった。セアラは屋敷の主人のマックスに寄り添いながら、信じられない思いで花火を見上げていた。女性客のうらやましげなまなざしが痛いほどなのに、マックスは気にかける様子もない。それどころか、取材で屋敷を訪れた新聞記者のセアラに、次々と質問を浴びせてくる。セアラはどこか決意を秘めたようなマックスの視線に戸惑ったが、同時に抑えようのない気持の高ぶりを感じていた。でも、これはきっとわたしが勝手に思い込んでいるだけなのだ。実業家で、彼ほどの富の力があれば、わたしが抱えている問題を解決できるかもしれないなどと、期待しているわけじゃないわ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 1999年09月05日
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- 著者
- ジェイン・ドネリー
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- 訳者
- 日野てるこ
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-8335-4273-0
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- 書籍番号
- I-1273
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