ハーレクイン・シリーズ
デイルは幼いころから修道院の寄宿学校に入れられ、両親からほとんど顧みられることもないまま成長した。卒業を控えたある日、彼女の後見人だという弁護士リックが現れ、飛行機事故で亡くなった両親が莫大な財産を遺したこと、成人するまでデイルを引き取り、彼の保護下に置くことを告げた。この男性とひとつ屋根の下で暮らすなんて……デイルはとまどった。彼の底知れない瞳に見つめられると、なぜか心の奥が震える。それが恋だと悟るのと、絶望に打ちひしがれるのは同時だった。リックと、彼の美しい婚約者が話しているのを聞いてしまったのだ。デイルは“幼くて、かわいそうなほど魅力のない子ども”だと。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年07月05日
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- 著者
- イヴォンヌ・ウィタル
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- 訳者
- すなみ翔
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年06月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22282-4
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- 書籍番号
- I-2282
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モニター
なんともせつなく純粋なラブストーリーでした。舞台となっている土地の描写も素敵で、その美しさを脳裏に浮かべ、尚かつ2人の関係を心配しながら寄り添っているうちにあっという間に読み終わってしまいました。リックとデイルのそれぞれの秘めた苦悩と思いは先が気になって止められません。すぐに燃え上がってしまうお話が多い中、この緩やかなストーリー展開は新鮮で温かな気持ちをもたらしてくれました。
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モニター
自分の運命が変わる急展開。どんどん周りの景色が変わってくる。主人公のハラハラドキドキに自分まで引き込まれて一気に読み切ってしまいました。
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モニター
お互いに愛してはいけない人を愛してしまうラブストーリーで、ドキドキしながらあっという間に読んでしまいました。自分には魅力がないと思っているデイル、後見人という立場上、デイルを愛してはいけないと冷たい態度を取るリックのもどかしい感じが伝わってきました。デイル、リック、それぞれの心情が細かく描かれており、リックの母ブレンダや姉のアレックス、恋人のメリッサの存在も、物語を引き立てて面白くしていますよ。
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モニター
寄宿学校で育ち自分に自信のないヒロインと、一見冷たそうだが誠実なヒーローとの年の差カップルのお話です。薄幸のヒロインですが波乱万丈というより、ゆっくりですが自分の心の葛藤や環境の変化に戸惑いながらも自分を見つけ、要所要所で登場するシスターや周りの心の温かい人達に導かれ、幸せをつかむ事が出来ます。年の差や立場、過去の出来事のせいでなかなか素直になれないヒーローも、ある事がきっかけで前に進む事が出来ます。物静かですがとても魅力的なヒロインを誰もが守ってあげたくなるようですが、涙しながらも自分で頑張ろうとするヒロインに共感しました。
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モニター
今回初めて南アフリカが舞台の作品を読みました。80年代の作品ということもあり、登場するアイテムに懐かしさを感じさせるもの(テープレコーダーとか)がありますが、話自体は古さを感じませんでした。主人公は年の差があるカップルですが、年齢による違和感を感じずにサクッと読めました。
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モニター
リックとデイルは後見人と被後見人の関係。惹かれあう二人なのに、リックの責任感とデイルの生い立ちが邪魔をし、距離を縮められない。またそれ以上にリックの婚約者がデイルの前に立ちはだかり、デイルを必要以上に消極的にしてしまう。少しじれったいほどの関係が、ほんのわずかずつ距離を縮めていく二人……。読みながら、デイルを後押ししたくなりました。
南アフリカ生まれ。70年代後半から90年代初頭にかけて活躍した作家。独特な雰囲気をもつ南アフリカの各地を舞台に男女の愛のもつれを描いた作品は、今なお絶大な人気を誇る。