ハーレクイン・シリーズ
花嫁は絶体絶命
監獄に入るか、囚人の花嫁になるか。
突きつけられた残酷な運命の選択……。
キャサリンの弟は無類の博打好きだった。借金に借金を重ね、家を無断で売り払い、とうとう姉の名で金を借りた。二週間以内に五千ポンドを返せなければ、私は投獄される。途方に暮れるキャサリンは、弁護士から思いもよらない助言を受けた。“死刑囚と結婚すれば借金は帳消しになる”――その法律を逆手にとって、死刑囚と形だけの結婚をすればいいという。年寄り貴族の愛人になるくらいなら、そのほうがましかもしれない。彼女は同意し、監獄で髭ぼうぼうのむさ苦しい男と対面した。ブラック・ジャック・スタンドン。追いはぎの首領だ。けれど、手枷を外された男が髭を剃って身なりを整えると、そこには優雅な物腰の目をみはるような美男子が現れた。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年04月20日
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- 著者
- ルイーズ・アレン
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- 訳者
- 石川園枝
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- 定価
- 954円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-32366-8
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- 書籍番号
- HS-366
読者レビュー
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匿名希望
著者の作品中で一番好きな作品のひとつです。健気で真摯で知的なヒロインと、男らしく気高いヒーローの、互いに惹かれあいながら尊重することを忘れない姿勢が好ましく思えます。周りもすてきなキャラクターばかり。ただヒロインの弟はヒーローに性根を叩き直してもらうべき!笑
物心ついたときから歴史に興味を抱いていて、八歳のときには三ページの歴史小説を書いた。地理と考古学の学位を持ち、特定の風景や場所から、小説を書くインスピレーションを得ることが多いという。とくにヴェネチアやブルゴーニュ、ギリシアの島々からはこれまでに多くのアイデアが生まれた。作品のモデルにもなる最愛の夫とベッドフォードシャーに在住。