ハーレクイン・シリーズ
ジェンナは夫の手ひどい裏切りに遭い、ロンドンを逃げ出した。遠く離れたグレンモア島で、すべてを新しくやり直すつもりだった。フェリーのタラップを降りたとき、目が合ったのは偶然か、背が高く日に焼けたその人は、青い瞳でまっすぐジェンナを見つめた。まさか彼が上司となる医師、ライアン・マッキンリーだったとは。仕事以外の交友を避け、ひとり灯台に暮らしているという彼は、ジェンナと同じ、傷ついた過去を抱えているように見えた。惹かれずにはいられない気持ちを押し隠そうとすればするほど、真っ赤になったりぼうっとしたり、空回りばかりしてしまう……。ライアンはまるで少女のようなジェンナに、ある朝たまらずキスをした。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年06月20日
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- 著者
- サラ・モーガン
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- 訳者
- 宮崎真紀
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年06月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22279-4
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- 書籍番号
- I-2279
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- ミニシリーズ
- グレンモアに吹く風
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モニター
シングルマザーが恋をしてもいいですか? もう一度、人を信じてもいいですか? という身近なテーマで、共感しやすかったです。娘に罪悪感を抱きつつも、ヒーローに惹かれていく気持ちを止められないヒロインが、少女のように胸をときめかせる様子がとても初々しいです。ヒーローがてきぱきと患者を救う姿は頼もしく、リッチなだけの億万長者にはない魅力があります。そして、のどかな話かと思ったら終盤に思わぬ事件が!!
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モニター
恋愛するのに年齢もバツイチな経歴も関係ないんだと思わせてくれる、純愛物語。30代の男女なのに10代のような初々しい恋愛表現を見せるので、ドキドキしながら読んだ。もちろん障害となる事情や、大人としてのわきまえや体裁もあるため、なかなか一歩を踏み出せない展開をもどかしく感じながら、ラストに向けて急展開するストーリーに引き込まれた。そんなふたりの恋愛を島の住民全員が応援しているのも微笑ましかった。
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モニター
主人公の15歳になる娘の言葉が辛辣で気乗りしないまま読み始めたのですが、読み進めるうちに情景が目に浮かぶようになりイギリス映画を観ている様な気分になりました。「母」と「女」の間で揺れ動く主人公の気持ちにいつしか感情移入し、ちょっとお節介だけど温かい島の人々に主人公共々癒されました。娘も母思いの優しい子で、ヒーローも傲慢なところがなく、幸せな気持ちになれる大人の恋のお話です。
イギリスのウィルトシャー生まれ。看護師としての訓練を受けたのち、医療関連のさまざまな仕事に携わり、その経験をもとにしてロマンス小説を書き始めた。すてきなビジネスマンと結婚して、2人の息子の母となった。アウトドアライフを愛し、とりわけスキーと散歩が大のお気に入りだという。