ハーレクイン・シリーズ
その結婚式はなにもかもが完璧なはずだった。クララは新郎となるザックのため、心をこめてケーキを作った。でも新婦の姿が見あたらない。花嫁は式に出ないと決めたらしい。ザックはクララの上司。そしてひそかに憧れる人。クララは披露宴会場にひとりいる彼のもとに歩み寄った。ところがザックはさほど気落ちはしていなかった。結婚はビジネス上の取り決めにすぎず、新婦への愛はなかったと言う。さらに商談を兼ねたタイへのハネムーンはやめられないから、婚約者の身代わりで、クララに一緒に来てくれないかと誘うのだった。私はお手軽な代役? 残酷な言葉に傷つきながらも、クララは迷った。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年05月20日
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- 著者
- メイシー・イエーツ
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- 訳者
- 深山咲
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年05月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12858-4
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- 書籍番号
- R-2858
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モニター
いろいろなシリーズがあるけれど、「やっぱりハーレクインロマンスが面白い!」。この本を読み終えてそう思いました。内容は軽すぎず、設定が奇抜すぎることもなく、作者が作り出す世界に安心して入っていけます。親友であり、仕事のパートナーでもある二人。ヒーローは魅力的だけれど時々ひどく残酷にもなる困ったやつ。自分をしっかり持ち、まっすぐな温かい心でそんなヒーローを自分のものにできるヒロインが魅力的です。
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モニター
咲き乱れる花々の色と香り、滝の音、雨の匂い、弦楽器の官能的なリズム、香の煙、夜祭のランタン……。南国の色鮮やかでむせるほど濃密な空気の中で友情から情熱的な関係に変わる手前の、二人のセクシーな緊張感にドキドキしました。サンフランシスコに舞台を移した後半では、すべてをコントロールすることを望むザックの自己中心的で冷酷な態度に腹が立ちましたが、彼が最後に見せる不器用な優しさには思わず涙がこぼれました。
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モニター
クララは出会った時からずっと社長のザックへの思いを隠し続け、今ではよき親友。ある出来事から二人は恋人になりますが、ザックは過去の辛い経験から自分もずっとクララを愛しているということを認めません。ザックから離れて自分の人生を歩もうと思いながらも愛する人からなかなか離れられないクララの気持ちに共感し、最後に愛する人であり大切な親友でもある関係になった二人が羨ましく思えました。
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モニター
表紙を見たらカバーを付けたくなるような過激な内容かと思ったら純真な主人公に共感の持てるさわやかなストーリーで一気に読めちゃいました。タイを訪れたシーンは自分もかつて夫と行って体験したことを思い起こし懐かしくページをめくりました。情景が瞼の裏のスクリーンにはっきりとそしてテンポ良く映るので、センスの良い映画(ラブストーリー)を観たようでいい気分! 本当に映画化されたら良いな。
ロマンス小説を書く前から、熱心な読者だった。自分のヒーローとヒロイン作りが楽しめる今の幸運が信じられないという。オレゴン州南部の自然の中で、通りの向かいに住む両親の手を借りながら、夫と幼い3人の子供と共に暮らす。朝起きて家の裏口に熊を見つけるような生活と、自宅で書くエキゾチックな街で起こる物語との落差を楽しみながら、執筆に励んでいる。