ハーレクイン・シリーズ
ブラック・ベルベット
いくら彼がセクシーでも、マダムXの正体は明かさない。
シャイで地味なアマリー・ダヴにはもう一つの顔があった。彼女はマダムX——過激な描写で男女の欲望を綴った官能小説『ブラック・ベルベット』の著者なのだ。唯一公表した顔写真も友人のレイシーのものを使ったので、マダムXのほんとうの姿は誰にも知られていない。ところが、出版社の要請でパーティに出ることになり、やむなくアマリーは再度レイシーに代役を頼んだ。もちろん、アマリー自身はマダムXのアシスタントとしてレイシーから離れないつもりだった。駆け出しの女優であり、ゴージャスなブロンド美人のレイシーは、完璧にマダムXを演じて、皆がそれを信じた……と思った。そう、たしかにジェリコと名乗る記者だけは私たちを疑っている。できるかぎり彼を遠ざけ、秘密を守らなければ。でも、彼のたくましい太腿が……ああ、官能小説家の血が騒ぐ!
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- 頁数
- 192頁 / 新書判
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- 発行日
- 1999年10月20日
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- 著者
- キャリー・アレクサンダー
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- 訳者
- 伊坂奈々
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- 定価
- 759円(税込)
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- ISBN
- 4-8335-8844-7
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- 書籍番号
- T-344