ハーレクイン・シリーズ
スカーレットは今月も妊娠していないことを知り、涙に暮れていた。30歳をとうに過ぎても運命の人には巡り会えず、せめて子供が欲しくて人工授精を受け続けているところなのだ。でも、今日は海外から戻る幼なじみのジョンの家でのパーティがある。みんなの前ではせいぜい明るくふるまわなくては。気を取り直し、ジョンを迎えに行ったスカーレットは、久々に会う彼のあまりにすてきな姿に驚いた。彼にいじめられてばかりいた昔が嘘のよう……。今や感じよく話も聞いてくれるジョンに、つい口を滑らせてしまうと、スカーレットは彼の口から出た言葉にさらに驚いた。「僕が君の子供の父親になろう。ただし人工授精ではなく」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年04月05日
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- 著者
- ミランダ・リー
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- 訳者
- 山本翔子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年03月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12841-6
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- 書籍番号
- R-2841
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モニター
主人公の悩みの切実さがすごく伝わってくる。身近に素敵な男性がいて、でもなかなか素直になれないところは可愛く感じた。思考でなく、感情で行動することが幸せにつながることもあるのだと感じた。
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モニター
女性なら一度は考えるであろうことを、私たちに主人公のスカーレットを通して疑似体験させてくれます。母親になること、自分の母のこと、そして恋愛対象になかった幼なじみが魅力的になってそして社会的にも成功して自分の前に現れて……。セクシーな場面も恋愛へのプロセスとして、二人の想いがどこで重なり合うのかドキドキしながら、ページをめくりました。
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モニター
旧知の仲なのにそれぞれ誤解やトラウマからに互いを理解するきっかけがつかめなかった2人が、スカーレットの妊娠という目的のために段々親密になっていく過程にドキドキしました。繊細さゆえ素直になれないスカーレットに対するヒーローの懐の深さと愛情深さに脱帽です。
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モニター
子供をもうけるために人工授精を続けるという、切羽詰まっている主人公が幼馴染に助けられて幸せに導かれるというストーリーは、孤独な戦いを続けていた主人公の努力がハッピーエンドに集約されているようで、読んでいてとても幸せな気持ちになりました。幼いころから皮肉屋な幼馴染のジョンが、主人公に夢中になるあまりつい優しくなってしまうところが面白かったです(笑)。二人の家族への想いがそれぞれ異なっているところも物語に深みが出ています。喧嘩するほど仲が良い二人は、幼いころから永遠の恋人だったのだなぁと心が温まりました。
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モニター
運命の出会いを諦め、人工授精で家庭を築きたいスカーレットと、幼なじみでケンカばかりだったジョン。久しぶりの再会で互いに惹かれ合うも気持ちをかくしてしまう。人工授精ではなく、子供の父親になるというジョンとその申し出を受けたスカーレットは、ただの「情熱の間柄」から、どんどん心惹かれあっていき……とヒロインやジョンの心の葛藤や解放感が伝わってきて、ぐいぐいと本の世界に引き込まれていきました。一緒にホッとしたりドキドキしたり。そして期待を裏切らないエンディング。安心して読める一冊です。
オーストラリアの田舎町に生まれ育つ。全寮制の学校を出て、クラシック音楽の勉強をしたのち、シドニーに移った。幸せな結婚をして3人の娘に恵まれたが、家にいて家事をこなす合間に小説を書き始める。現実にありそうな物語を、テンポのよいセクシーな描写で描くことを得意とする。趣味は幅広く、長編小説を読むことからパズルを解くこと、そして賭事にまで及ぶ。