ハーレクイン・シリーズ
私はサンタ・クリストベル王国の王妃になる。カーロッタは信じられなかった。けれど次期国王のロドリゲスと、サンティナ王国のプリンセスとの結婚は、祖国の発展には避けられない。本当は妹が彼と婚約し、すぐにも嫁ぐはずだった。だが妹はインドのマハラジャのもとへ逃げだしてしまった。カーロッタは身代わりでロドリゲスと婚約し、彼の国にやってきた。ロドリゲスは入院中の現国王から王位を継ぐため、結婚を急いでいる。そう、これは両国にとって重要な縁組。たとえ政略結婚であっても。それなりの身分で、世継ぎを産めるなら誰でもいいと考える男性に、カーロッタは我が身を捧げるほかなかった……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年03月20日
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- 著者
- メイシー・イエーツ
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- 訳者
- 山口西夏
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年03月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12834-8
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- 書籍番号
- R-2834
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- ミニシリーズ
- 地中海で恋して
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モニター
とても最初からドキドキするような官能的な作品でした。ヒロインは厳格な親に育てられ、いつもいい子でいた為に、たった一度の過ちでマスコミから餌食にされ自分自身をますます閉じ込めてしまう。そんなヒロインが妹の身代わりとして便宜上花嫁になるが、今まで抑えつけていた情熱に火が付き……なかなか面白かったです。ヒーローがどんどんヒロインに夢中になる様子も面白かったし、読んでいてとても上手いと思いました。それにヒロインの息子も可愛いし。この作家さんの他の作品もぜひとも読みたいと思いました。
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モニター
王室の一員ながらスキャンダルを背負っているプリンセスが突然身代わりで結婚することになったお相手のプリンスは、見かけは冷たいけど実は心優しい魅力的なヒーロー。素敵なエンディングに幸せな気持ちになりました。ミニシリーズの一作でしたが他の作品を読んでいなくても十分楽しめました。この他の姉妹達の恋物語もあわせて読んでみたくなりました。
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モニター
カーロッタもロドリゲスも過去の経験から「愛」というものを不安に思っているようでした。ロドリゲスに至っては、愛なんて存在しない、そんなものはこの世にないという感じで……。ロドリゲスには「最低だな、この男」と思うところもありました。しかし二人で互いの過去を乗り越えていく姿に感動しました。これまで個人的に王子と王女の話は苦手な分野で進んで読むことはしませんでしたが、読み終えたときスッキリして、また読みたくなる作品でした。
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モニター
二人の婚約は、成り行き? 打算? 義務感? あきらめ? 何にせよ、あまり夢のある始まりではなかったかも。けれど、まったく知らない者同士が少しずつお互いふれあい、発見し、理解し、自分でも自覚もしていなかった傷ついた心、本当の望みが明らかになっていく。最初はどうしようもないと思ったヒーローでしたが、最後に下した決断には、彼の底力というか、大きさに感動しました。
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モニター
国に対する責任・義務からくる結婚だから誰でも構わない。王位継承者を産んで、集まった国民に宮殿のバルコニーから感じよく手を振ってくれさえすれば……という流れは正直定番ではありますが、イケメンで傲慢でセクシーなモテ男に描かれるプリンス・ロドリゲスはそれだけじゃない。馬鹿正直で繊細な男。ヒロインのプリンセス・カーロッタに心を重ねて読み進めればロドリゲスを抱きしめてあげたくなる事でしょう。
ロマンス小説を書く前から、熱心な読者だった。自分のヒーローとヒロイン作りが楽しめる今の幸運が信じられないという。オレゴン州南部の自然の中で、通りの向かいに住む両親の手を借りながら、夫と幼い3人の子供と共に暮らす。朝起きて家の裏口に熊を見つけるような生活と、自宅で書くエキゾチックな街で起こる物語との落差を楽しみながら、執筆に励んでいる。