ハーレクイン・シリーズ
ロンドンで秘書としてのキャリアを積んでいたクリスタは、父親のことが心配で、生まれ育った屋敷に戻ってきた。いつまでも地主階級の生活スタイルに固執する父は、財産を使い果たした今も借金を重ね、賭け事をやめないのだ。心を痛めるクリスタのもとに、ある日、見知らぬ男が訪れた。危険な魅力を漂わすその男ロスは、彼女の父親が負ってしまった、屋敷を売却しても返せないほどの借金を肩代わりしに来たという――ただし、あるひとつの条件が満たされさえすれば。「あなたには、僕の妻になってもらう」あまりにも突飛な条件に、クリスタの顔から血の気がひいた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年03月20日
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- 著者
- ダイアナ・ハミルトン
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- 訳者
- 原淳子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年03月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42028-2
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- 書籍番号
- PB-128 (初版R-1116)
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モニター
最後にやっと謎が解ける、爽快感のある作品です。物語は終始クリスタの視点から描かれており、ロスの気持ちも最後まではっきりとは分かりません。その為私もクリスタと一緒に不安になってしまう事がありました。愛する人と気持ちがすれ違って上手く話す事すらできない。そんなクリスタの気持ちは、恋をしたことのある人なら誰もが分かる気持ちですが、ここまで主人公の気持ちになってドキドキさせてくれた作品は初めてです。
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モニター
どうしてこんなにすれ違うんだろう……とハラハラしました。でも主人公の心境の変化がよくわかってとても入り込めました。お金持ちの男の人はやっぱりいいですね(笑)。
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モニター
地主階級のお嬢様と、底辺の生活から這い上がってきた大富豪という、”あるある”な感じの2人。本当に『ある日突然結婚』することになり……。無理やり結婚を承諾されてしまうクリスタは、ロスに反抗してばかりなので、とても素晴らしい2人がどうやってお互いの良さを理解しあうようになるか、ハラハラドキドキしながら読み進みました。最後の最後まで、行間にある何かを探しながら楽しめる作品だと思いました。
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モニター
父親の借金のために結婚をすることになったヒロイン。反発するだけ反発し、何とか結婚を駄目にしようとしたのだけれど、自分の思っていたよりも彼が素晴らしいことに気づき、戸惑い、いつの間にか愛していた事に気がついた時には、彼と彼女の間には大きな溝ができていた。良かれと思ってしたことや発言がことごとく裏目にでて、なかなかうまくいかない二人をじれったく思いました。ヒロインの捨て身の告白は本当に感動でした。とても幸せな気持ちになれるお話でした。
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モニター
やむを得ない事情から結婚をする二人が、最後の最後に互いの気持ちを分かり合えるというお話。他の登場人物も二人にとっては重要なポジションで控えてはいましたが、もうちょっとドロドロして欲しかったところもありました。話の展開がゆっくりなので、何時になったら分かり合えるのかページが少なくなるごとに心配しました。飽きる事無く読めて、楽しかったです。
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モニター
「策を弄するとドツボにはまる」というヒーローのお話です(笑) ヒロインだって最初の出会いからヒーローに惹かれているというのに、最初にありのままを打ち明けておかないからとことん空回りする2人です。「愛なき結婚」物は、どれだけ空回りして、ハラハラドキドキ楽しめるかがポイントなのだと思います。あと、ヒーローのやせ我慢! この作品は十分に楽しめました。
イギリスの作家。ロマンチストで、一目で恋に落ち結ばれた夫との間に3人の子供をもうけた。就寝前の子供たちにベッドで読み聞かせるために物語を書きはじめる。ロマンス小説家としてのデビューは1987年で、その後数多くの名作を世に送る。2009年5月、ファンや作家仲間に惜しまれつつ亡くなった。