ハーレクイン・シリーズ
「やっと自由になったのよ」ベッキーは自分に言い聞かせた。意地の悪い継母のもとを飛び出し、理不尽に束縛された生活に終止符を打ったのだ。だが、これから仕事と住む場所をさがさなくてはならない。雨に打たれながら途方にくれていたとき、ロールスロイスに乗ったオランダ人男性ティーレが声をかけてきた。彼はベッキーが看護師の資格を持っていると知るや、怪我をしている母親に付き添い、旅行先のノルウェーまで一緒に行ってほしいと頼んできた。突然の信じられない申し出に、ベッキーはとまどうばかりだったが……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年03月05日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 和香ちか子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年02月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90143-9
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- 書籍番号
- K-133 (初版I-1751)
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モニター
べティ・ニールズらしい、ハーレクインらしい、期待を裏切らないストーリーです。個人的にはもう少し強いヒロインが好みですが、一見かよわげなヒロインも悪くないです。ほっこりするストーリーと「ほぼ」完璧なヒーロー、ヒロインとヒーローのさりげない距離感の縮め方は大好きです。ハーレクイン読んだ!! って感じです。
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モニター
シンデレラストーリーというのにぴったりのお話です。多くの部分がヒロインのベッキーの目線で丁寧に描かれているので、読んでいてまるで目の前でヒーローや愛すべきわがままぶりを発揮するその母親たちのやり取りが繰り広げられているようです。本編に関係ないのですが、コンサートの後に二人で食べる特大のパンケーキがおいしそうで、私も食べてみたくなりました。
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モニター
とても親切で思いやりのあるヒーローですが、女性に関しては優柔不断で煮え切らない男です。ヒロインを気にしながらも、美女の女友達と付き合い続けます。ヒロインにしてみれば胸が痛い話です。ヒロインにどんどん惹かれていくヒーローの行動が愉快で面白かった。最後はメロメロですもん。
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モニター
ヒロインは看護師、ヒーローはお医者様とベティ・ニールズの王道をいく内容です。ハーレクインの中でも全く情熱的ではないのですが、切なさが伝わるこの方の作品、読んでない方がいたら一度はお読みすることをオススメします。
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モニター
穏やかな話でした。いつも、ロマンスばかり読んでいるのでイマージュの穏やかな話が新鮮でした。ヒーローがヒロインのことを動物に例えて呼ぶのですが、前半と後半だと同じ動物に例えているのにまったく違って聞こえるのが微笑ましかったです。
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モニター
意地悪な継母の元から逃げ出したベッキーと犬と猫。途方に暮れていたところでティーレに出会い、仕事と住む所を提供してもらいます。最初ティーレはベッキーの事を濡れ鼠とからかい相手にしないのですが、人柄に惹かれていくほのぼのしたストーリーでした。
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モニター
意地の悪い継母とその息子にいじめられつつも生き抜いてきた気丈なヒロイン。唯一の慰め役である犬と猫を引き連れ行くあてもなく逃げ出した……。まるでシンデレラを思わせる始まりに心躍らせながら最後まで楽しく読む事が出来ました。
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モニター
こんな出会いは絶対あるわけがないと思いながらも、その後のいつものベティの世界を堪能しました。あまりにも感情をださないヒーローに対して、心優しいヒロインの緩やかな心の動きが、じれったいと思いながらも安心して読むことができました。ペットのバーティーとプーチの存在がよかったです。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。