ハーレクイン・シリーズ
社交界にデビューして4年目になるマリーナは結婚をあきらめていた。男爵の家柄でありながら持参金も準備できない状況では、しかるべき縁談など調うはずもない。ところが、そんなマリーナの前にある日、魅力的な人物が現れた。モーテンホー伯爵ジャスティン・ランサム――花婿候補としてロンドンでも指折りの裕福な独身男性だ。信じられないことに、マリーナは伯爵からプロポーズされ、知り合って3カ月もたたないうちに華麗な結婚式を挙げた。積年の野望をかなえるための手段として、伯爵が彼女との結婚をやむなく選択したとは知らずに。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年02月05日
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- 著者
- ルイーズ・アレン
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- 訳者
- 西江璃子
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年01月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33156-4
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- 書籍番号
- PHS-56
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モニター
とても魅力的なヒロインでした。愛されて結婚するのではなく便宜的な結婚であり、ヒーローには別に愛する人がいると思いながらも結婚生活を始めるのですが、一生懸命自分の役割を果たそうとするし、胸の内では秘かに彼を思っていたりするし。お互いに想いあっているのに、ちょっとした誤解からすれ違い、どうなってしまうんだろうと思いましたが、ヒロインのことだから簡単にはあきらめないだろうと。ヒーローもやる時はやるんですね。くすっと笑えるところもあったり、長編でしたが一気に読みおえてしまいました。
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モニター
この小説の舞台は1817年ですが、ヒロインの言葉や暮らしぶりからなんとなく時代の雰囲気を想像することができ、ヒストリカルロマンスって面白いと思いました。結婚式当日から夫とぎこちなくなってしまったマリーナが、複雑な思いを抱えながらも伯爵夫人として荒れ果てた伯爵邸と領地を少しずつ元通りにしていくけなげな姿に心打たれます。ラストにパリでそれぞれの思いを打ち明けあうシーンはとてもロマンティックでした。
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モニター
ストーリーも魅力的で一気に読んでしまえるのですが、私が一番印象に残ったのはヒーローの言葉です。ヒーローが馬車の中でヒロインに語った言葉にハッとさせられました。ヒーローの立場なら、なかなか言えない言葉です。過去の憎悪をヒロインに向けないヒーローが素敵でした。
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モニター
主人公二人とも良識があり、冷静。大人な二人が真実と嘘を誤解し、なかなか素直になれずにいます。その両方の気持ちがよくわかるように書かれていて、好きな作品になりました。
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モニター
すごく面白かったです。リージェンシーというと、とても読みづらいのかしらという先入観があったのですが、この作品はそのようなことが全く無く、すんなりと作品の世界に浸ることができました。色々な事情があったとはいえ、ヒーローがヒロインを大切に想っているところがとても私の好みにぴった! ヒロインの心情もよく描かれており、ヒロインの気分で読み進められます。好きなのに切ない、でも前向きな考えで、どろどろとしたり、暗い感じの全く無い作品だと思います。私の中ではヒット! です。
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モニター
友達のプリシラが持ってきたドレスを着ながらヒロインが「でも、息ができないわ!」と言うと、すかさず 「息なんかしなくていいのよ。」と返したのには笑わされました。すれ違いと誤解がせつないけれど、最後には笑える部分もあってヒロインの父親以外はそれほどの悪人は出てきません。楽しく読めました。
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モニター
タイミングって大事です。人生でタイミングが合って決断することって結構あると思うんです。就職や進学、人と知り合うのもタイミングです。結婚はその最たるものでしょう。この本を読んでいる間、頭に浮かんでいたのが“タイミング”という言葉です。出会い、別れ、会話……。ヒロインの意外な意志の強さに共感しました。
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モニター
家族の問題でヒロインの肩に全ての事がのしかかっていて、それでも家族の為と頑張るヒロイン。そこへ突然やってきた“魅力あふれる独身男性”に心奪われつつ、お客様として失礼のないようにふるまうヒロインの姿。読んでいて“妻として求められる資質”を感じつつ、ヒロインの心の豊かさ、いかなる困難にも立ち向かう度胸に感動させられました。そしてところどころにちりばめられた“ぷっ”と吹き出してしまうくだりがとても良かったです。
物心ついたときから歴史に興味を抱き、8歳のときには3ページの歴史小説を書いた。地理と考古学の学位を持ち、特定の風景や場所から、小説を書くインスピレーションを得ることが多いという。とくにヴェネチアやブルゴーニュ、ギリシアの島々からはこれまでに多くのアイデアが生まれた。ヒーローのモデルにもなる最愛の夫とイングランドのベッドフォードシャーに在住。友人とフランセスカ・ショー名義での共著も多数ある。