ハーレクイン・シリーズ
アラミンタは休暇中、崖下の浜辺で怪我をした少女に出会った。けれど自分一人では少女を抱きかかえて町まで戻れない。そのとき、長身の男性がヨットに乗って現れ、町まで送り届けてくれるが、名前も告げずに立ち去ってしまう。お礼も言えぬまま、アラミンタは看護師長としての忙しい日々に戻り、こうしてささやかで平凡な人生がずっと続いていくかに思えた。夜、彼女のフラットに、あの男性が訪ねてくるまでは。それなのに、心が浮き立つ半面、そっけない態度をとってしまう。彼は謎めいたほほえみとともに帰っていき、アラミンタは後悔した。“君に会いたかったから来た”と言われたのに、なんてことをしたの?
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年02月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 麦田あかり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年02月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22264-0
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- 書籍番号
- I-2264
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モニター
ハーレクインと言えば、情熱、傲慢ヒーローなどをまず思い浮かべていました。しかし、このお話は、若い看護師アラミンタと医師クリスピンの「年の差」&「純愛ラブストーリー」でした。まさに、“純愛”。穏やかな気持ちで読める本でした。
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モニター
可愛くて健気なヒロイン、アラミンタ。こんな素敵な純愛をしてみたい。
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モニター
年の差カップルであることを理解するのに少々時間がかかり、なんとも言えない不思議な感覚で話が進んで行きましたが、読み終わってみれば、かなり年上の男性が確立された揺るぎない自信の裏に隠れた戸惑いや不安をヒロインに見せずに、それでもヒロインの若さに翻弄される様が健気で可愛いかったです。隙はないけれど、ちょっと不器用なヒーローが素敵でした。
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モニター
看護師と医者という設定で書かれていましたが、プラトニックな関係なのでハーレクイン読者としてはロマンスにかけるかもしれません。自分自身は物語の中に入った感じで読みましたが、ハーレクイン特有のキュンとする感覚はありませんでした。
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モニター
怪我していた少女を病院に運びそっけなく別れる。突然ヒーローがフラットに訪ねてきたり、大変な時には親切にしてくれ「君に会いたかったから来た」「君と僕の運命は決まっている」と言われ、好きとも愛してるとも言われず。謎めいたほほえみにヒロインはどうして良いのかわからずそっけない対応してみたり… 薄情な従兄や年老いた叔母の立場と思い(イジワル)もあり。若くて情熱的に突っ走る感じではない年上のヒーローとヒロインの物語です。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。