ハーレクイン・シリーズ
アズマハル国再建のため、王の候補の一人であるハイダールが帰国し、ロクサーヌの心は千々に乱れた。8年前、私は彼にすべてを捧げていた――身も心も。けれど彼は、私を賭の対象としてしか見ていなかったのだ。屈辱のあまりハイダールのもとを去ってから、彼のように目もくらむほどの快楽を与えてくれた人はいなかった。でも、もうただの欲望を愛と取り違えたりしない。私に愛情のかけらも抱いていないことはお見通しなのに、なぜ彼はまた私を誘惑しようとするの? 彼のセクシーな声と冷たい微笑は、ロクサーヌの体にたちまち火をつけた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年02月20日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 小林ルミ子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2013年02月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51551-3
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- 書籍番号
- D-1551
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- ミニシリーズ
- アズマハルの玉座
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モニター
ヒーロー「萌え」です! ヒーローとヒロインのやり取りがテンポ良く面白かったので、これだけでも読む価値ありです。一見、傲慢系のヒーローなのですが、ヒロインに捨てられるようにして別れたのに8年間も忘れられず、再会後も口では偉そうなこと言ってても彼女一途に忠犬並みの尽くしっぷり……。HQでこんなにヒーローの気持ちに寄り添って読んだのは初めてでした。120点あげたいほどのお気に入りのヒーローです。
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モニター
二人とも愛し合っているのになかなか素直になれない、ハイダールとロクサーヌの関係にやきもきしてしまいました。ハイダールが必死になってロクサーヌを自分のものにしようとするところは、読んでいて愛おしくなりました。作品中で一番素敵なのは二人が結ばれるところです。8年分の愛がしっかりと読者にも感じられるよう丁寧に描かれています。忘れられない昔の彼と、突然の再会にドキドキしたい方にお勧めです。
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モニター
どうして「シーク」と聞くとドキドキするのでしょうか? 身近にいない人ってとっても想像力をかきたてられますね。 特に俺様シークはいい! 最後までハラハラ、ドキドキ。ラブシーンは絶品です(笑)
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モニター
愛し愛されることを望んでいるのに、言葉や行動のせいで誤解されるシーク。自分の知らないことでなにやら誤解や陰謀に巻き込まれ、それでも彼女を手に入れようと闘うシーク。内容の濃さに思わず引き込まれ、一気に読みきりました。他のシークたちが登場する次回作が楽しみでなりません。
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モニター
冒頭からいきなりの書き出し。砂漠の王子であるハイダールが母である王妃から「自分自身以外は誰も信じてはいけない」と教えられ、双子の弟と恋人との間で、想像を絶するやりとりがつづきますが、次第に自分自身を知っていく過程が手に汗握る感じです。とても読み応えがあります。
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モニター
大好きなシークものです。8年の歳月を経てなお惹かれあっている2人。お互い傷つけあい素直に自分の気持ちを言えず、長い年月がかかったけど最後はハッピーエンドで良かったです。
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モニター
幼少期の話から始まった時、マザコンヒーローの話かと思いました。ヒーローの母は作中には登場しませんがヒーローにとり付いているかの如く登場人物の中に存在しているので。長い年月が過ぎ、そんな障害も二人の間では納得し、自分の気持ちと互いの思いを理解し、求め合う場面が良かったです。特に、傲慢ヒーローが素直にヒロインへの思いを伝える所は、少年のように思いました。シリーズ物なので、玉座に君臨する展開が非常に気になり、この二人は、ずーっとベタベタ愛し合っていくのだろうと思い、最後はクスっと笑えました。
カイロ在住のエジプト人。作家だけにとどまらず、眼科医、歌手、画家、アクセサリーデザイナーという実にさまざまなキャリアをもち、妻と母親業もこなしている。キャラクター設定やプロットのアドバイスをしてくれる娘と、ストーリーが気に入らなければキーボードの上を歩きまわる辛口批評家のアンゴラ猫の助けを借りながら、情熱的なロマンスを書き続けている。