ハーレクイン・シリーズ
サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が浮かんだ。彼の自家用機が今夜発つ。そっと忍び込めばいいわ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年01月05日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 山本みと
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年12月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12809-6
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- 書籍番号
- R-2809
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- ミニシリーズ
- 地中海で恋して
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モニター
ヒーローの元妻はひどいです。その結果どんなことが起きようと自業自得としか思えないのに、責任を感じるヒーロー。頑固だけど誠実で一途。ヒロインの初恋の人である理由がわかります。エピローグはとてもとてもほほえましくて、どうかヒロインがヒーローよりずっと長生きしますようにと願わずにいられません。
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モニター
愛の結婚を望む王女ソフィアと、愛の結婚を望んで失敗し妻を亡くした皇族アッシュ。そんな二人が結婚しなかなか素直になれずにいる。ソフィアの妊娠がきっかけで関係が変化していくお話です。ペニー・ジョーダン最後の新作です。大好きな作家の一人だったので寂しいです。
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モニター
いつもはヒロインに感情移入してロマンス小説を読むのですが、この作品はヒーローにも感情移入してしまいました。過去に囚われているヒーローが切ないです。早く、ヒロインの愛でヒーローの過去の傷を癒してあげて!と思いながら読みました。最後、二人が幸せになれてほっとしました。
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モニター
ラージャが君主で、マハラージャが強大な君主。で、マハラージャが藩王で、治める国が藩王国っていう予備知識があった方がすんなり入り込めるかもです。政略結婚と恋愛結婚に揺れる二人。義務と愛は両立するのかと問いかけるストーリーでした。
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モニター
二人の結婚には愛情はなく、サンティナ王女、インドのマハラジャというそれぞれの役割を優先しただけと思い込み、自分をだましながら進んでゆくヒーローとヒロインの結婚生活。そんな風になってしまったのは、それぞれ愛情を与えようと心を寄せた相手に拒絶されたという過去があるから。親密になったと思うと、それを恐れ距離を置く二人の心理描写は読みごたえがありました。過去を乗り越えた二人の明るい将来を感じさせるラストも素敵です。
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モニター
愛のない結婚を拒絶したヒロインと過去に愛のない結婚をしたヒーローの話なのですが、すごく深い話でした。それぞれの立場を理解することはできても、思うようには展開していかず。とても心に残る作品となりました。
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モニター
幼き日の初恋を胸に抱き続けたヒロイン。その初恋の相手との再会に心躍る瞬間! 情景がとてもイメージしやすくて、読み進めるのがとても楽しかったです。王室や、貴族の世界を想像するのも楽しかったです。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。