ハーレクイン・シリーズ
エラは宮殿の舞踏室をあとに、廊下を歩いていた。たった今、失礼なシークにシャンパンを浴びせてやったところだった。せっかくの皇太子と姉の婚約披露パーティーなのに、家族の悪口を平然と聞かされたのではたまらない。砂漠の国の王子だというそのシークは、ハッサンと名のり、姉の婚約を粗野な一家との不相応な結びつきだと言い放ったのだ。怒りがおさまらないエラは、王宮の通路をなおも歩きつづけた。そのとき低い声がすぐ近くで聞こえた。「つかまえたぞ」ハッサン! つけてきたのね。「あなたなんか怖くないわ!」悪魔のような形相で見おろしてくるハッサンに、エラは身構えた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2013年01月20日
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- 著者
- シャロン・ケンドリック
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- 訳者
- 三浦万里
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年01月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12814-0
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- 書籍番号
- R-2814
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- ミニシリーズ
- 地中海で恋して
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モニター
幼い頃のトラウマから愛せないヒーローと愛し愛されたいヒロインの駆け引きが長くじれったかったです。初めての愛を捧げて最後にはハプニングに見舞われ“そう来たらもう結ばれるだろう”と思ったら焦らされ、終盤はドキドキしながら一気に読めました。種から若木になり、希望を育んでいく、、、好きな結末でホッコリしました。
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モニター
面白くて一気に読んでしまいました。第一印象は最悪なのになぜか惹かれ合ってしまう。二人の激しい愛に思わずドキドキ。私もこんなふうに愛されたいと思ってしまいました。後半はシークの心の闇と闘うエラがあまりに切なく、応援せずにはいられません。激しく愛しているからこそ愛を伝えることが難しい。本当の愛とは? それを教えてくれる作品です。
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モニター
最初はちょっとハラハラしました。この二人うまくいくのかな?と思いました。でも無償の愛ってあるのですね……。とくにキスシーンはお勧めです。ドキドキしました。いいですね、あんなキス……。
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モニター
はじめ、ヒーローはヒロイン家族を偏見によってひどい言葉で侮辱するし、ヒロインもヒロインでヒーローに応戦するしで、ヒーロー、ヒロインともに頑固でキツイ性格なのかと思いきや……中身はとても素直で微笑ましい、よくお似合いの二人でした。中盤以降のヒーローのヒロインに対する尽くしっぷりが印象的でした。
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モニター
恵まれない子供時代を過ごした二人にとっては結婚と言うものが幸せだと思えない。そんな二人に愛と信頼が徐々育っていくのが垣間見れながらも、お互いなかなか認めようとせず、二人がどうなっていくのかと読むのをやめられず一気に読み進めてしまいました。新しい命の感動と素敵な愛に出会えた一冊でした。
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モニター
砂漠の王と西洋の女性、出会った時から悪いイメージを持ちスタート。なのにお互いの事が気になり……そこからの二人の葛藤がテンポ良く描かれていて1頁読むごとに新しい問題が! しかし、主人公の二人が自分のためにからお互いのためにへの考え方や、解決法が変化していくのが前向きなので、優しくてワクワクする時間を頂きました。互いの家族の問題も、大人になった主人公が優しい気持ちで考えられるようになっているのが素敵。
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モニター
姉の婚約パーティーでヒロイン、ヒーローともにお互い最悪な初対面なのに、惹かれあって恋に落ちていく前半の展開がスピーディー。これからどうなる? 悲しい子供時代のため心を開かないヒーロー、我慢強いヒロイン。物語の終盤、とても感動的なシーンがあります。
英国のウエストロンドンに生まれ、ウィンチェスターに在住。11歳からお話作りを始め、現在まで一度もやめたことはない。アップテンポで心地よい物語、読者の心をぎゅっとつかむセクシーなヒーローを描きたいという。創作以外では、音楽鑑賞、読書、料理と食べることが趣味。娘と息子の母でもある。