ハーレクイン・シリーズ

誇り高き白薔薇
時は一四六一年、イングランドはランカスター家とヨーク家が王位をめぐって争う〝薔薇戦争〟のまっただ中にあった。ランカスター派の家に育ったクレア・ホイランドは、無益な戦いに心を痛めていた。兄はヨーク派のディヴェイン家を襲撃しに行き、命を落とした。その結果、唯一の相続人となった彼女は、叔父の指示により、宮廷の庇護を求めることになった。だが、ロンドンへ向かう途中、ディヴェイン家の次男ロバートに捕らえられた。無惨にも父と兄を殺された彼は、ホイランド家への復讐を誓い、襲撃の首謀者であるクレアの叔父の命を狙っていたのだ。けれども、それはかなわず、ロバートはクレアに宣言した。「身の代金をもらうより、きみを花嫁にもらおう」クレアの身内の罪は、クレアに償わせる——それが彼の考えだった。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2000年10月05日
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- 著者
- ジョアンナ・メイクピース
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- 訳者
- 横山あつ子
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- 定価
- 946円(税込)
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- ISBN
- 4-8335-4672-8
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- 書籍番号
- HS-73
敵である男性の妻となり、家の中から新たな世界へと旅立ったクレア。イングランド、そしてヨーロッパ大陸と、冒険と試練の日々は続きます。史実に詳しい作家だからこそ描ける薔薇戦争の物語!