ハーレクイン・シリーズ
その夜、リリーは会社のトップの執務室で途方に暮れていた。ほかの社員は全員、会社主催の舞踏会を楽しんでいるはずなのに、彼女はひとり、各部署の書類の回収と整理に追われている。慣れない仕事で同僚の倍も時間がかかるのを、誰かに知られたら大変だ。なのに今、この部屋に男性が近づいてくる。落ち込んだ姿など見られたくなかったが、リリーは結局つかまった。会社の最高経営責任者、アレッサンドロに。執務室にいる理由を問いつめられ、彼女はとっさにくびを覚悟したが、ボスの考えた罰はさらにとんでもないものだった。彼と舞踏会に行くですって? プリンスと呼ばれるこの人と!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年12月20日
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- 著者
- ジェニー・ルーカス
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- 訳者
- 加納三由季
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年12月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12806-5
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- 書籍番号
- R-2806
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モニター
生きていてどん底の気分になる日もあるけれど、そんななか思いもよらない出会いがあるなんて憧れます。しかもとても素敵な王子様に……前向きになれて幸せな気分に浸れるストーリーです。
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モニター
愛を返そうとしない頑固なヒーローを一途に愛するヒロインの姿がとてもいじらしいです。自分の不信感から失ってしまったヒロインの心を取り戻そうとヒーローが取ったとんでもない方法は、まさにロマンスの王道といえます。ロマンティックなストーリーが好きな方にオススメです。
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モニター
過酷な境遇にもめげずに、自分の夢を追う姿や、愛する人の幸せを考えて行動したヒロインの行動力に驚きました。最後にやっと素直になった彼に、思わず涙がこぼれそうになりました。ハッピーエンドは定番ですが、本当に心が温かくなる内容でした。人間は見かけじゃなく、心の美しさを磨くことが大事だと実感しました。
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モニター
人に言えないハンデと秘密をもっているけれど前向きなヒロインが、とても魅力的です。冷たく傲慢なヒーローが自分を何度否定してでもヒロインを愛さずにはいられない、そんな優しい性格も好感がもてました。冒頭のパーティへ行くシーンがシンデレラを連想させ、ドキドキしました。童話的なシーンがほかにもあってわくわくします。
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モニター
突然、会社のCEOのアレッサンドロと会社主催の舞踏会へ出ることになったリリー。このことがきっかけで二人の間が急接近。しかし、リリーにはアレッサンドロにどうしても言えない秘密がありました。紆余曲折あってから、アレッサンドロがリリーの愛を得るためにとる意外な行動が、胸キュン度大で素敵です。
書店を経営する両親のもとたくさんの本に囲まれ、アイダホ州の小さな町で遠い国々を夢見て育つ。16歳でヨーロッパへの一人旅を経験して以来、アルバイトをしながらアメリカ中を旅する。22歳でのちに夫となる男性に出会い、大学で英文学の学位を取得した1年後、小説を書き始めた。育児に追われている今は執筆活動を通して大好きな旅をしているという。