ハーレクイン・シリーズ
両親の死後、カトリーナは自分のことを後回しにして広大な地所と屋敷の管理を一手に引き受けている。あるとき、美人で甘やかされた妹が、地元の名士で幼なじみのルシアスにふられたと泣きついてきた。カトリーナは妹のために彼の仕打ちを非難するが、ルシアスはこれまで何かと彼女を助けてくれた友人でもあり、彼と仲違いすることに内心複雑な思いだった。すると妹は何を思ったのか、ルシアスを姉に奪われたと吹聴し始めた! あまりのことに呆然とするカトリーナに、彼は告げた。噂を本当にするために、これからきみと交際しよう、と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年12月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 小林節子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年12月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42025-1
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- 書籍番号
- PB-125 (初版R-378)
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モニター
妹のため結婚もせず、姉として亡くなった両親の親代わりとして生きてきたカトリーナ。それなのに、幼馴染のルシアスに振られ、さらには姉に取られたと周囲に吹聴する妹。しかしルシアスは怒るどころかこのまま結婚しようと……。カトリーナが次第にルシアスに惹かれていく心理描写が、大自然を背景に描かれていて、とても感動的で心温まる作品になっていると思います。
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モニター
読み終わってとてもさわやかな温かい気持ちになりました。私にもこんな優しくてかっこよくて、自分のよさに気づいてくれる幼馴染がいたらいいのになとカトリーナがうらやましくなりました。妹はちょっと腹が立つけれど、他の登場人物はみんな魅力的で、まるで自分も主人公の近所に住んでいて二人にやきもきしているように感じ、楽しく読むことができました。
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モニター
便宜上だけ恋人でも、本当の意味でくっつかない二人に、最初から最後までハラハラでした。ルシアスがカトリーナに好意以上のものを持っているのは一目瞭然なのに、妹のせいで自分に自信のないカトリーナは、なかなか自分の気持ちを見つめられません。初めて読んだ作家さんでしたが、心温まるストーリーでした!
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モニター
優しくて一見しっかり者なのに、わがままな妹にだけは振り回されっ放しのカトリーナ。幼なじみが本当の愛情に気付くのには時間差があるのかなと、ちょっぴり考えさせられるお話です。静かに降り積もる雪のように愛のひとひらを積み重ねていくルシアスがとっても大人でステキでした。
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モニター
30年前の作品だからでしょうか、最近のとはテンポが違う気がします。田舎の村が舞台なせいもあるのでしょうが。ストーリーの展開は予想できるものの、ヒーローが何を考えているのかわからず、いつ進展があるの?と期待しながら読みました。しょっちゅう二人で時間を過ごしているのに肝心なことは話さず、全くのコミュニケーション不足。わざとなんでしょうが。そんなヒーローには不満でした。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。