ハーレクイン・シリーズ
「君が泣こうがわめこうが、とにかくここから連れだすつもりだ」南米オルダスのコーヒー農園で、白人支配に対する暴動のさなか脅えるヴァネッサに背の高い男性が救いの手を差しのべた。ドン・ラファエル・デ・ドメリケ――伯父の親友である彼のことは、どういうわけか昔から苦手だった。だがこの暴動ですべてを失い、伯父も亡くなって天涯孤独になった今、頼れるのは彼しかいない。ヴァネッサはラファエルに導かれてモーターボートに乗り、彼が広大な領地を所有するカリブ海の美しい島へ避難した。金色に輝く城での優雅な暮らしは、このうえなく快適だった。ただひとつ、あまりにも支配的な城主の不遜なふるまいを除いては。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年12月20日
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- 訳者
- 山口西夏
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年12月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22256-5
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- 書籍番号
- I-2256
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モニター
この本を読んだ感想は、強引な彼に最初はおどおどするしかないヴァネッサがだんだんと彼の魅力に気がついていき、次第に惹かれあう……とても理想的な恋物語で読んでいるこっちまでキュンキュンしてしまいました。肉食系男子が好きな方には持ってこいの一冊!
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モニター
結末はハッピーエンドのはず!と信じつつも、どんどん予想外の方向に話が進んでしまい、最後の最後までこの先どうなるの?と思いながら一気に読んでしまいました。1989年に永眠された作家さんの作品ということで、男性も女性も考えがちょっと古すぎない?と思わないでもないですが、離島の城で優雅に暮らす貴族にはぴったりだったかもしれません。豪華な食事やドレスの描写もたっぷりあって、存分に楽しめます!
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モニター
文章がとても綺麗で、自分もそこにいるかのような感覚になり、とても楽しめました。ラファエルの不器用な愛し方に心打たれました。
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モニター
このままでは命の危険にさらされてしまうという状況から助けてくれたラファエル。こんなヒーローみたいな行動をとられたら、すぐに恋に落ちてしまいそうなのに、ヒロインのヴァネッサはなぜか反発してばかり。とにかくじれったい二人の関係が続きます。じりじりした展開がお好きな人には、ピッタリの作品です。
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モニター
最後にどんでん返し、ぐっときますね! 張りつめていたものがぷつっと切れるというか。今まで敵視していたのに、急に気持ちに気付くなんて……。切ないです。だけど、やっぱり自分を助けてくれた人っていうのは、気になりますね。監視されるのは御免だけど、好きな人に独占されるのはうらやましいです。いいなぁ~。
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yume
久しぶりに、ドキドキして最後まで一気に読みました。素直になれない若い女の子と、その若い女の子に恋してるのを認めて傷つくのに臆病な大人の男。ヒーローは、彼女の気持ちが知りたくて作戦を立てます。最後までハラハラさせてくれました。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。