ハーレクイン・シリーズ
有能で心やさしい看護師エスメラルダは、足が不自由なせいで男性に対して奥手だったが、ようやく最近、ハンサムな研修医の恋人ができた。時を同じくして、オランダの形成外科医バムストラが病院を訪れる。そして彼女の足を診るなり、自分なら治せると断言した。好きな人のために踊れるようになるなら手術を受けよう。いじらしくもそう決めたエスメラルダだが、恋人はどこか冷たい。手術前の不安な彼女を気遣ってくれたのはバムストラ医師だった。先生がこんなに親切にしてくれるのは、いったいなぜなの? 彼に秘めた思いがあることを、エスメラルダはまだ知らなかった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年12月05日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 片山真紀
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年11月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22254-1
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- 書籍番号
- I-2254
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モニター
お金にしか興味のない野心家の若手医師レスリー。それに対して温厚で人当たりの良いバムストラ医師。どちらを主人公が選択するかドキドキしながら読みました。私なら勿論、後者。オランダの風景と建物を連想しながら、この物語を楽しみました。心がぽかぽか温まる作品でした。
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モニター
タイトルに“初恋”が付いているものには秀作が多いと思うのだけれど、「エスメラルダの初恋」も読んでみて正にそれだった。年下の恋人と現れた年上の恩人。舞台が病院で看護師、研修医、外科医とくると、日本のドラマでも人気が出ない訳がない申し分のない設定。足の不自由なヒロイン、エスメラルダが控え目な女性ということも共感を覚え、読んでいく内に自分に投影していく……。バムストラとレスリーの間で揺れ動く女心の描写がまた素晴らしいので、どんどん引き込まれていきます。果たしてエスメラルダの選択で幸せは訪れるのか? 最後まで飽きさせないストーリー展開に脱帽でした。ヒロインの言葉もどれも素敵で、是非私も恋愛の実践で使わさせて頂きたいなぁ、と思いました。
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モニター
春のような日の暖かさを感じられるとても淡い純粋な恋物語です。足が不自由なせいで恋に臆病だったエスメラルダ。そんな彼女に恋人が現れますが、彼女の足を治してくれるバムストラの存在も大きく、彼女の心は揺れ動きます。とても繊細な恋が心に響き、温かくなる物語もいいものだと思わせてくれました。
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モニター
自分の足のために、恋愛に奥手なエスメラルダを取り巻く、二人の対照的な男性。一人は野心家。一人は有能だけど、穏やかな人。この二人の間で、揺れ動くエスメラルダの恋のお話です。お医者様と看護師。色々な恋のお話はありますが、最後にその続きが読みたくなってしまうような一冊でした。
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モニター
初恋は誰にとっても忘れることができないものだと思います。そして、初めての恋だからこそ、臆病になったり、戸惑ったり……。主人公も二人の男性の間で揺れ動きます。冷たい態度をされると悲しくもなり、優しくされると揺れますよね。主人公に自分の初恋を重ね、自分ならこうする……。今こうしなきゃ!!とドキドキできる1冊でした。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。