ハーレクイン・シリーズ
瞳のなかの月
彼に腕をつかまれたとき、エビーには運命が見えた。彼女には、誰にも秘密にしている力があった……。
シエラネバダの山麓の小さな町の教会で、いつもの日曜礼拝に出ていたエビーは、突然、誰かが深い悲しみに泣き叫んでいる声を聞いた。ただしそれは、彼女以外の誰にも聞こえない、心の声。エビーには、人には聞こえないものが聞こえ、見えないものが見え、そして人の心にふれることのできる、特別な力があるのだ。その声が、静かに隣に座っている大柄な男、エリックのものだと気づき、エビーは思わず、手を重ねてしまった。彼の苦しみを癒してあげたくて。だが、エリックはその手を振り払い、嫌悪を浮かべた目で彼女をにらみつけた。エビーも、人の心に踏みこむことは二度としないと心に誓って、彼のことは忘れようとした。けれども、ふたたび彼と体がふれたとき、エビーは幻を見た。降り注ぐ陽光のなかで愛しあう、二人の姿を……。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 1998年08月05日
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- 著者
- クリスティン・リマー
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- 訳者
- 小川ケイ子
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- 定価
- 660円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-8335-5760-6
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- 書籍番号
- N-733
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