ハーレクイン・シリーズ
看護師のジュリアは、病院から自宅に戻る患者のつきそい役を頼まれ、車でロンドンからスコットランドに赴いた。ところが到着した患者の家で雪に閉ざされ、そこで1泊するほかなくなる。その深夜、ふいに玄関先に現れたのは青い瞳の大柄な医師アイヴォだった。
アリーはクリスマス休暇を過ごすため、スペインのピレネー山脈にやってきた。宿泊先のホテルで出会ったのは、巨大ホテルチェーンの経営責任者デスだ。女性不信に陥っているデスは、アリーに対して何かと不機嫌な態度をとった。ところが彼女の暗い秘密を知るや……。
朝の6時半にヘリコプターで降り立つなんて! キャリーの怒りは頂点に達した。大富豪のノエルが隣の大邸宅に引っ越してきてからというもの、郊外の静かな生活は台なしだ。だが、どなりこもうとした矢先、ノエルが姿を現して、途方もないことを頼んできた。
イブの前夜、帰省を急ぐジュディスは嵐の中を立ち往生していた。そんな折、よりによって別居中の夫ニックと鉢合わせしてしまう。相変わらずハンサムな横顔に、彼女の胸は締めつけられた。すると彼が思いがけない言葉を放った。「どうしてもきみに会いたかったんだ」
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- 頁数
- 416頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年11月05日
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- 定価
- 1,320円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年10月26日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80830-1
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- 書籍番号
- X-30
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モニター
クリスマスの季節に起こった、心温まるラブストーリー集です。個人的に良かったのは大好きなベティ・ニールズの『魅惑のドクター』。オランダのドクターのヒーローとイギリス看護師のヒロインの物語ですが、ヒーローとヒロインのもどかしいすれ違いにハラハラさせられました。今回の邪魔者役の女性の悪意にもかなりイライラ! なんで二人の邪魔をするの~!?と思いました。ベティ・ニールズの作品は、穏やかにヒーローとヒロインの距離が近づいていくストーリーが多いですが、今回はちょっと違った作風で、これもまた面白いな~と感じました。
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モニター
今回は4つの物語が読めるということで、ワクワクして手に取りました。読み始めたら夢中になって最後まで一気に読んでしまいました。すべての作品が読み応えがあり、クリスマスらしく、読み終わった後はとても幸せになる作品ばかりでした。
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モニター
四つの物語から構成されています。どれも必ずハッピーエンドだと分かっていますが、それでもヒロインと同じ立場で切なくなることが悲しくもあり、楽しくもあります。特に四つ目の物語は、同じ既婚者という事や働く女の立場から見て、切実な悩みがあり、同じ目線で感情移入してしまいました。どれもヒーローがお金持ちでハンサムな設定なので、勝手に王子様像を作成して、妄想の中では自分が美人なヒロインになりきりました。
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モニター
「魅惑のドクター」。看護師のジュリアはスコットランドで雪の為交通手段がマヒした真夜中に医師アイヴォと出会い次第に惹かれて行きます。オランダでの恋のゆくえがベティ・二-ルズらしさで描かれた物語です。クリスマスのラブストーリーはやっぱりハッピーエンドがいいですね。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、執筆活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。
17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会う。帰国後大学で、数多くの外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。アメリカのユタ州ソルトレーク・シティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。
1978年にイギリスでデビューして以来、刊行された作品は実に100冊を超える。14歳のころからロマンス小説に傾倒し、作家になることを決意した。物語を書き進めていくうちに徐々に主導権が登場人物へと移り、いつのまにか彼らが自由に物語を紡ぎはじめるのだという。
イングランドのウェールズ生まれ。早くから熱心な読書家で、その情熱はやがて書くことへと向いた。エンジニアと結婚し、9年間ブラジルに暮らす。その後、息子と娘の教育のためにイギリスに滞在することがふえ、ひとりで過ごす夜に小説を書くようになる。執筆や読書の合間に料理やオペラ、骨董品を見て歩くことを楽しんでいる。