ハーレクイン・シリーズ
ラナは失意のどん底にいた――幸せだと思っていたのは私だけだった。夫と愛人の乗った車が事故に遭い、夫は即死。愛人は瀕死の重体で、しかも臨月間近だという。さらにひどいことに、夫が投資資金を着服したせいで破産寸前なのだ。マスコミの取材攻勢の中、イタリア人大富豪ラファエルの訪問を受けた。かぐわしいムスクの香りを漂わせるセクシーなその男性をひと目見た瞬間、ラナは不謹慎にも彼が欲しいと思った。だが、こともあろうにラファエルは夫の愛人の兄だったのだ! そして、死間近の妹に代わり赤ん坊の後見人になってほしいとラナに頼む。ラナは気づかなかった。誘うような彼のキスで復讐劇の幕が開いたことに。 【ベスト作品コンテスト2012年下半期 第9位入賞作】
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年11月05日
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- 著者
- イヴォンヌ・リンゼイ
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- 訳者
- 杉本ユミ
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年10月26日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51537-7
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- 書籍番号
- D-1537
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モニター
ヒロインに突然起こった苦境がひど過ぎます。とにかく元凶と言うべき人がすでにこの世にいない上に、他の人たちからも散々辛い思いをさせられて、タイトルの通りヒーローにも計算があるのです。上流階級で育ったヒロインには非常に過酷で一体これからどうなってしまうのかと思いましたが、最後は本当に涙々でした。ヒーロー目線の箇所も多くて、感情の揺れ動きは必見です。あと、ラブシーンがとてもセクシーでドキドキしました。
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モニター
夫を事故で失い、しかも、愛人の存在、愛人が身ごもっている事実、さらに、すべての財産を失った主人公ラナ。心の葛藤、女としての感情に、ハラハラ、ドキドキの連続です。どんな展開が待ち受けているのか想像もつかず、一気に読み進めてしまいました。最後は、本当にこんなことがあっていいのかと思うほどの展開に圧倒されました。思わず感情移入してしまう展開で、さすがハーレクインの小説です。
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モニター
求めても叶わないことがあるものの、まずまず「幸せ」な毎日を送っていたのに、予告もなく悪夢のような事態に襲われたヒロイン、ラナ。同じ悪夢のもう一方の端にいるラファエルは、ラナに復讐を企てる「敵」。物語の冒頭からラナに次々と降りかかる災難と非難……読みすすめても、泣きたくなるような状況に「ロマンスはどこ?」とうめき声が出そうでした。どこまでも傲慢で冷酷なラファエル。何かで八つ当たりをしてしまうヒーローは少なくないけれど、彼にはなぜか好感がもてずにイライラ。その反動で、大切なものに気づいてからの彼はちょっぴり見直しました。急降下で恋に落ちるヒーローではないだけに、ここんとこ、重要です(笑)。
ニュージーランドに生まれ、13歳のころからロマンス小説を愛読するようになった。ブラインド・デートで出会った男性と結婚し、2人の子供がいる。読書を通じて人々のさまざまな愛の力を追体験していると言う。