ハーレクイン・シリーズ
密会の城
いつもそばにいてほしかったのに、なぜ今ごろ私の前に戻ってきたの?
「ラウル、会えてうれしいわ」ガブリエラは10数年ぶりに会ったラウルの手を握りしめた。でも再会がこんな日だなんて、とても悲しい。今日はガブリエラを親代わりになって育ててくれた、祖父の葬儀の日。幼いころから知るラウルとは、兄妹のように育ったけれど、事故で互いの両親を亡くして以来、今日まで会うことはなかった。抱擁を交わしながら、ガブリエラは彼の懐かしい香りに心を奪われた。今はただ、誰かにそばにいて抱きしめてもらいたい。けれど、それは今、私の腕の中にいるラウルではないはず。ガブリエラには、彼に惹かれてはならない理由があるのだから……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年10月20日
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- 著者
- トリッシュ・モーリ
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- 訳者
- 萩原ちさと
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年10月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12786-0
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- 書籍番号
- R-2786
読者レビュー
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オーストラリア出身。初めて物語を作ったのは11歳のとき。賞に応募するも、応募規定を間違ってしまい失格に。その挫折がもたらした影響は大きく、やがて会計士としての道を選ぶ。故郷アデレードからキャンベラに移り住んだとき、現在の夫と出会った。結婚し、4人の娘に恵まれ幸せな日々を送っていたが、夢をあきらめきれずもう一度小説家を目指すことに。今ではオーストラリアのロマンス作家協会で、副会長を務める。