ハーレクイン・シリーズ
明け方、突然の電話で起こされたイゾベルは、上司のタリクが事故に遭ったと知らされ、急いで病院に駆けつけた。彼はたくましい体を、狭いベッドに窮屈そうに横たえていた。イゾベルは傷ついた彼を抱き締め、慰めてあげたくなった。それは普段オフィスで接するタリクには抱いたことのない感情だった。彼女にとって、タリクは中東のプリンスで、しかも巨大企業の経営者。イゾベルは彼の有能な秘書として、そつなく仕事をこなすだけだった。ところが、その関係が急に危うくなりかけた……。1週間の安静を言い渡されたボスの面倒を、彼女が見ることになったのだ。男性として意識するようになった彼を、2人きりの小さなコテージで。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年10月20日
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- 著者
- シャロン・ケンドリック
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- 訳者
- 遠藤靖子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年10月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12785-3
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- 書籍番号
- R-2785
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モニター
王家のシークであり、大富豪で傲慢だけどとにかくかっこいいタリクと、その秘書で慎ましやかだけど実はかわいいイゾベル。二人がだんだん近づいていく様子に胸がドキドキし、なかなか素直になれないところにハラハラし、引き込まれるように一気に読んでしまいました。二人の内面や不安が丁寧に書かれていて関連作も読みたくなりました。
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モニター
作品名にある恋人と愛人って違いはなんだろうって思いました。ヒロインとヒーロー、両方の気持ちが書いてあるので、まだそんなことを思っているのか、とかなるほど、とか矛盾する人間の心の動きに納得したり。ヒロインは変にプライドに固執したりしないで、現実的でよかったです。人を許すことを知っている。ヒーローはわがままだけど、最初のほうにあった「がっちりした顎にかすかに無精髭をはやし、満足げな笑みをセクシーな唇の端に浮かべてオフィスに現れる」という文章を読んだだけでどきどきしてしまいました。他にもドキドキする場面があって、よかったです。
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モニター
傲慢で自己中心的で、それでいて魅力的過ぎて憎めない。そんな危険過ぎる上司と、相手が望まない関係にはからずも陥ってしまったらどうしたらいいのか? 女性としてのプライドを優先させる? それとも愛ゆえに譲歩すべき? その辺の葛藤がひしひしと伝わってきて、ヒロインにエールを送りたくなる一冊。傷つけた側も傷ついた側も、互いに愛の深さを測る方法はあるのでしょうか。愛とプライドの間で揺れ動く人にはぜひともお勧めです。
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モニター
事故にあったシーク。秘書であるヒロインが看護をするため、自分のコテージにシークを連れていく。いままでの上司と部下の関係から、恋人への関係になるには時間はかからなかったが、その後の二人の関係は、本当にせつない。報われないヒロインの想い。シークの心無い言葉や態度に傷つきながら、懸命に自分を保とうとするヒロインの姿に涙します。ヒロインのイゾベルの芯の強さが光る作品です。もう少し、長編でも良かったと思わせる作品でした。
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モニター
自立した有能な秘書のイゾベルと、女性と真剣な恋をせず愛を信じないタリクの曖昧な関係は、どんな風に変わっていくのかと最後まで目が離せませんでした。途中、タリクに疑惑の目を向けられても果敢に立ち向かうイゾベルの姿に、本当に誇り高い女性だと好感が持てました。信念をしっかり持っていて、自立したヒロインが好きな方にはオススメです。
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モニター
有能な秘書、イゾベルのボス、タリクはただ者ではなかった。仕事はもちろん、外見もパーフェクト、きわめつけが中東の王子様……というすばらしい肩書きを持っている。しかし、お互いに恋愛感情は全くなく、仕事オンリーの関係だったが、タリクの交通事故をきっかけに、二人の気持ちの変化が絡み合っていく展開は読みごたえがあります。
英国のウエストロンドンに生まれ、ウィンチェスターに在住。11歳からお話作りを始め、現在まで一度もやめたことはない。アップテンポで心地よい物語、読者の心をぎゅっとつかむセクシーなヒーローを描きたいという。創作以外では、音楽鑑賞、読書、料理と食べることが趣味。娘と息子の母でもある。