ハーレクイン・シリーズ
6年ぶりに訪れた伯父の農場でジェットは感慨に浸った。幼いころ両親を亡くし、伯父に引き取られてここで暮らしたが、18歳になったときにある出来事が起こり、農場を出ていった。以来、誰にも心を閉ざし、ただ仕事に没頭してきた……。だがその伯父も亡くなり、売却手続きのためここに戻ったのだ。聞けば、この古い建物を高額で買いたいという申し出があるらしく、翌朝、訪ねてきた相手を見てジェットは息が止まりそうになった。デニー! 6年前のあの日、私の人生をどん底に突き落とした人。あの日から、彼を憎まない日は1日もなかったのに。そう思った次の瞬間、ジェットは訝った――相手の目にもまぎれもない憎悪が浮かんでいたからだ。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年10月05日
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- 著者
- ダイアナ・ハミルトン
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- 訳者
- 藤村華奈美
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年09月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12782-2
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- 書籍番号
- R-2782
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モニター
周囲の策略や運命のいたずらから、お互いに憎むようになってしまったヒーローとヒロイン。誤解が解ければすぐに歩み寄るはず……と読み進めていきましたが、とても一筋縄にはいかないストーリーで、あっという間に物語に引き込まれていきました。ヒロインはどんなに責められても反論もせず、かなりもどかしい思いもしました。過酷な運命に翻弄されながらも強く、前向きに生きていくヒロインに思わず涙……。終盤の展開にもかなり驚きました。
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モニター
ヒロインのジェットは作家として成功し、幼少期のトラウマを乗り越え、ファウンドランズに伯父ミカの遺品整理に戻ってきます。そこで初恋の人デニ―と再会しますが、ジェットに昔の評判のあてこすりをしてジェットを傷つけようとします。消えたはずの愛が残っている二人の辛く悲しい過去を知れば知るほど、物語に引き込まれるラブストーリーです。
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モニター
不遇な環境で育ったヒロインが、唯一の愛と温かみを感じた瞬間のなんと短いこと。すべてを誤解していたヒーローとは比べようもないほどの過酷な人生にもかかわらず、それでもお互いにその一瞬の愛にずっと囚われ続けていきます。前半は少しじれったい展開でしたが、その憎しみの理由や傷つけあいながらも惹かれあってしまう二人の後半は、一気に読みました!
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モニター
久しぶりにあらすじを読まずに本を読みました。とてもワクワクしながら読めました。たくさんの物語が書かれていて、もう少し的をしぼってくれたほうが読み応えがあったように感じました。でも全部が上手くまとめられていたので、最後は自然と笑みが浮かびました。
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モニター
多感な時期に周囲の人の反対や思惑にふりまわされ、離れ離れになってしまった二人。長い年月の末に再び出会った二人の間には、たくさんの誤解があり、会うたびに傷つけあう。読み進めていくと次第に、誤解と障害のあらましが見えてくる。たび重なる誤解のはてに傷つけられるヒロインに涙。読み応えがある作品でした。
イギリスの作家。ロマンチストで、一目で恋に落ち結ばれた夫との間に3人の子供をもうけた。就寝前の子供たちにベッドで読み聞かせるために物語を書きはじめる。ロマンス小説家としてのデビューは1987年で、その後数多くの名作を世に送る。2009年5月、ファンや作家仲間に惜しまれつつ亡くなった。