ハーレクイン・シリーズ
アーデンは伯母とともにゲストハウスを営んでいる。世間のことに疎い伯母に代わり、実務を担当しているが、経営は苦しく、みすぼらしくなった建物を改装する資金さえない。ある日、アーデンが買い物から戻ると、新たな客が来ていた。J・スティーブンズと名乗る男性客は徒歩で到着し、何泊するかも告げず、体の具合が悪いのか部屋にこもっているという。そんな話を伯母から聞き、アーデンは不安を覚えた。夕方、部屋から出てこない例の客に夕食を運んでいったところ、アーデンはいきなりどなりつけられ、息をのんだ。「僕の部屋にこっそり忍び込むのはやめてくれ!」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年10月20日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 大谷真理子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年10月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22248-0
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- 書籍番号
- I-2248
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モニター
傷ついたヒーローが、アーデンにきつく当たります。普段は物静かなアーデンも、ヒーローに対してだけは辛辣に応戦しますが、心の中では心配し、受け入れている優しさに共感できました。アーデンの優しい想いに気づき、前向きな行動をするヒーローにも、時々エールを送りながら読んでいました。心温まる一冊でした。
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モニター
ヒーローが迷い混んで辿り着いたのが、天使の様なアーデンの所で、本当に良かった。人がどんなに絶望していても、愛の力で生きる力が復活するんだって、アーデンに教えて貰いました。人を想う心には、素晴らしい力があると。アーデンも天使の様な人だけど心の迷いが可愛くて、親しみが持てました。ハラハラドキドキした作品でした。一気に読んでしまいました。
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モニター
心優しいアーデンと謎の男性客スティーブンズとの言い合いやちょっとした心のすれ違いにハラハラドキドキさせられる作品でした。物語途中で明かされるスティーブンズの正体にびっくり!! こんな人と恋ができたら……と女性なら誰もが感じるはずです。私もこの本のような恋に落ちてみたいです!
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モニター
閑散としたゲストハウスに突如やってきたミステリアスで傲慢な客。彼に立腹し突き放そうとしながらも、つい世話を焼いてしまうヒロイン。対立ばかりしている二人がいつ一線を越えるのかドキドキしながら読みました。ヒーローが冷淡な理由は……。ラストまで目が離せません。
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モニター
謎の男性との最悪の出会いを果たしたアーデン。なのに、何故か彼女は彼が気になって仕方がなくなります。田舎暮らしゆえの、アーデンの人への心遣い、優しさ、気丈さ、優柔不断さ、すべてが裏目にでているようで、なかなか男性との間に生まれた溝が埋まらず、傷ついた心が行ったり来たり。それもこれも、もっと大きな傷を負った彼の心の壁が厚すぎて何も読めないのが原因で、ツンデレのデレを抜いただけの男にいつの間にか恋をして、自ら翻弄されてしまったのでしょうね。ところが、裏を返せば……読後に「イライラ、ドキドキ、踊らされたなぁ」と思うほどの結末で、まったく、このヒーローは本当に……と、胸のつかえが取れたようにさっぱりしました。
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モニター
謎めいていた雰囲気のヒーローに反発しながらも、徐々に気になりだすヒロイン。ヒーローの怒りっぽさには閉口しますが、それも理由があり、その態度に振り回されるヒロインが可愛らしく感じられました。
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モニター
「僕の気分が、君とどんな関係がある?」彼は怒鳴った。関係はないわ。でもこのゲストハウスの責任者である私は、あなたを放っておく訳にはいかないのよ。その上、屈辱感しか与えない相手と、一人のんびり過ごすはずの休暇を共に過ごすことになるなんて。彼が時折見せる笑顔や優しさに心が弾むなんて……。互いの感情に過剰反応しながら、気づいた自分の気持ち。舞台劇のような素敵な物語です。
イングランド中部の田舎に、7人きょうだいの6番目に生まれた。公務員として働きながら小説を書き始める。夫の励ましを得て作家デビュー。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。