ハーレクイン・シリーズ
かつてキャシーはモデルとして華々しく活躍していた。だが今はジェイン・ヘンショーと名乗り、髪をひっつめて眼鏡をかけ、不動産会社で地道に働いている。ある日、彼女は経営に行きづまった雇い主から、次の仕事の面接をすぐ受けるように言われた。フランスのホテル経営者マルセル・ファルコンが、イギリスでの業務拡張のためにアシスタントを探しているという。一抹の不安を覚えながらタクシーを飛ばして面接会場に到着したとき、キャシーは凍りついた。あのマルセルが目の前にいる! 破滅的な出来事のせいで10年前に別れを告げるしかなかった男性が。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年10月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 秋庭葉瑠
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年09月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22245-9
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- 書籍番号
- I-2245
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モニター
読み始めると、どんどん作品の中に惹き込まれ、一気に読んでしまいました。キャシーとマルセルの若かりし頃の愛、そして、その後の出会いによる、二人の心の変遷に、ワクワクドキドキしながら、読み進めていってしまいます。お互いが心を隠し、すれ違っているのがもどかしく感じられる場面がいくつもあります。ホテルの開発、経営との絡みも興味深く、二人の気持ちの揺れ動きとともに夢中になります。最後はどうなるか知りたくて、一気に読める作品です。
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モニター
二人の再会まで十年という長い年月がかかってしまったのは、惜しいというべきか必要だったのか分かりませんが、もちろんあっさり解消されるわけはないので、ずいぶんとハラハラしました。それぞれの誤解とすれ違い、それに若さという壁があったのでしょうね。プロローグの熱愛ぶりも含めて、ヒーローはわりと感情的で、ヒロインのほうが大人だったような。個性豊かな他の兄弟たちや妹の紹介もちりばめられていて、今後の発売も待ち遠しいです!
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モニター
最後までどうなるのかドキドキしました。結末を先に読みたくなるのをどうにか抑えて、最後までヒロインになりきって読めました。秋の夜長にうってつけ。ハラハラが止まらない一冊でした。
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モニター
華やかなモデルだったキャシーですが、10年という年月は銀縁メガネの地味で女看守のようなミセス・ヘンショーに変えてしまった。キャシーだった頃、恋人・マルセルは安い給金で働くただの青年だった。ある日、マルセルの仕事先での事故は、若いふたりの仲を引き裂き、それぞれに憎しみと絶望の人生へと追いやった。ミセス・ヘンショーとして新しい仕事への面接相手を見てめまいがする。最後に会ったとき「この娼婦め!」と罵ったあのマルセルだった……。読んでいて、お互いを待ち続ける日々に終止符を打つ切ないシーンには、心が揺れます。ファルコン家の次男・マルセルは嘘をついたわけではない、話さなかっただけ。その事実に二人は違う思いに惑わされ、なかなか歩み寄れないもどかしさもたっぷり。ファルコン家は5兄弟だから、他の弟の話に後日談が読めるといいですね。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。