ケイトは友人とともに特別な日の催しを演出する会社、〈スペシャル・オケージョン〉を経営している。やっと軌道にのってきたところで、仕事が楽しくてたまらない。最愛の夫ライアンと結婚して五年。証券マンから小説家へ転身した彼の本もベストセラーになり、川の見えるおしゃれなフラットも買うことができた。もちろん子供は欲しいけれど、今はキャリアが優先だ。そんな何ひとつ不満のない生活を満喫していたケイトの前に、ある日届いた一通の手紙――ご主人には愛人がいます、ですって?そんなはずはない。私たちは愛し合っているもの。でも……最近の夫はどこかおかしい。もしかして本当に浮気を?不安のなか、ケイトは真実を突きとめようと決心した……。