ハーレクイン・シリーズ
まさか彼が会社の重要な取引先の社長だとは思わなかった。彼の名はセバスチャン。豪壮な邸宅に住む、騎士を先祖に持つ貴族。ファッション業界で成功を夢見るジェシカは、セビリアにやってきた。注文服を作る最高の素材が見つかったと喜んだのも束の間、その布地を作る工場の経営者がセバスチャンだったとは……。彼とは仕事で会う前、従妹が彼の弟と起こした恋の不始末を巡って、さんざん激しい言葉の応酬をしあったばかりだった。彼は、話をするために屋敷を訪れたジェシカを従妹と思い込み、大事な弟を金目当てに誘惑した性悪女と、一方的にののしった。商談の席でもなお侮辱を続ける彼の頬を、ジェシカは思わずぶっていた!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年09月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 桜井りりか
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年09月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12775-4
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- 書籍番号
- R-2775
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モニター
傲慢ヒーローに対するヒロインと言えば、儚げで弱く、流されやすいイメージでしたが、このヒロインはそうではありません。ヒロインがヒーローを叩いてしまうシーンでは、思わずよくやった! と思ってしまいました。ヒーローが散々傲慢ぶりを見せていた理由が解ってしまうと、ヒーローがとても可愛らしく感じます。物語に惹き込まれ、あっというまに読み終えてしまいました。
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モニター
イザベルの代わりに恋の尻拭いをしにスペインに行かされたジェシカが、イザベルの元恋人の兄セバスチャンと最悪の出会いをします。それでも彼に惹かれていく様子に、二人がどうなってしまうのかハラハラしながら、最後まで一気に読んでしまいました。
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モニター
両親を失い、キャリアを目指しつつも親族に振り回されるジェシカ。由緒ある貴族であり、ジェシカにとって仕事上無視することができない存在のセバスチャン。トラブルと誤解からスタートした関係は、二人の思惑をよそに否応なく予想外の方向へ……。83年発行の作品ということもあって、現代の感覚からすると少々ズレ(違和感?)を感じることがあるかもしれません。しかし、ジェットコースターのように突き進むハラハラドキドキのラブロマンスという点では【巨匠】ペニー・ジョーダン作品らしく、申し分なく楽しめると思います。
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モニター
登場人物の心の動きが凄くリアルで、感情移入できました。食わず嫌いで手に取らないのは勿体ないと思います。
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モニター
お互いの勘違い、罵り合いから始まった恋、そして結婚。 本当の気持ちを心の中に秘めたままの結婚生活に、読んでいるこっちがドキドキハラハラの一冊。こんな恋の始まり方もアリかも!
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『A Secret Disgrace』が遺作となった。