ハーレクイン・シリーズ
交通事故で顔に激しい損傷を受けたジャッキーが望んだのは顔面を復元する手術ではなく、別人に生まれ変わること。整形手術で新しい顔を手に入れた彼女は過去の弱い自分を捨てた。ブルック・アダムソン。それがいまの彼女の名前だ。夫に奪われた息子との再会を果たすためには強くならなければ! 大企業のトップで仕事人間の夫レイフとの結婚はつらい思い出ばかり。何がいけなかったの? どこを間違えたのだろう? そこにあると思っていた愛は最初からなかったのかもしれない。でも、どんなことをしてでも息子に会いたい。たとえレイフにどう思われ、どれほど邪魔をされようとも。 【ベスト作品コンテスト2012年下半期 第1位入賞作】
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年09月05日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 田村たつ子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12772-3
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- 書籍番号
- R-2772
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モニター
主人公のジャッキーが交通事故にあい顔を変えてでも子供に会いたいと思う切なさと、夫のレイフとの考え方のすれ違いや愛し方をドキドキしながらあっと言う間に読んでしまいました。面白かったですよ。
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モニター
読んでいて思わず胸が痛くなりました。すべての発端は三年前のあまりに性急な結婚からでした。まだ19歳だったジャッキーは結婚した途端、冷淡になった夫に振り回されます。仕事でろくに家に居ず、そのくせ妻の行動に常に目を光らせ何かと口出しする夫レイフの態度に激しく憤りました。態度に激しく憤りました。それでも彼の叔母の遺言によって再び接近する二人にドキドキさせられもしましたよ。そういうわけで、あっという間に最後まで読みきってしまいました。
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モニター
個人的に現代物は苦手です。ですが、夫から逃れるために交通事故で死んだことにして生まれ変わった主人公が、息子に会うために、元夫に会ううちに求愛され再び惹かれるようになる展開がとてもスリリングでした。
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モニター
今回の作品も表紙の解説を読んで想像しながら読み始めました。この物語の立役者は元夫の叔母様です。この方の協力がなかったら始まらないお話です。主人公は、交通事故をきっかけに自分の顔を整形し、名前まで変えたのには驚きましたがそうしないと生きていけなかった事、そして違う人間になったからこそ、お互いの誤解から別れてしまった元夫の気持ちを理解し、また愛せるようになった事、大事な息子とも暮らせるようになったこと等、本当にハッピーエンドで終わり、心があったかくなりました。もし私が同じ立場になったら? 私も夫、子供もいるけどこの主人公のようにはできなかった…と考えさせられました。
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モニター
主人公のジャッキーが交通事故で別人に生まれ変わり、今までの弱い自分と決別し愛する息子に会いたいと思う。そして夫だったレイフとの関係や今まで気が付かなかった色々な事を二人が話し合いお互いを求めあう関係が凄くいいと思う。
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モニター
私にとって好きな本の一冊となりました。人は、解らないものや知らない事に遭遇すると、緊張したり落ち着かなくなったり、平常ではいられなくなることがあると思います。大好きな人に関係してくると尚更、普段なんでもないことができなくなってしまったり、たいした事ないのにオオゴトに感じてしまったり……。若いジャッキーは、色々な人生経験を積む前にレイフと出会ってしまいました。ある意味それが悲劇なのかも。お互い愛するが故にこじれてしまった二人の関係。人間、素直さと相手に対する思いやりがとても大切だと思いました。自分の身に起きた悲劇と勇敢に闘ったジャッキー。どんな場所にいてもおびえず、自分を保てる人間に成長できたのは、そんな大変な日々を一生懸命に過ごしてきたからこそ。自分に自信がついて、他人に影響されない強さが保てるようになったのだと思いました。完璧に見える人も完璧ではない。誰もが悩みながら生きているんだ、と、前向きな気持ちになれる素晴らしい本だと思います。落ち込んだ時やイライラしている時の気分転換に。楽しいとき、より気分が良くなるために。何度でも読み返したくなる一冊でした。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の1人。3人兄妹の末っ子としてベッドフォードシャーの小村で育つ。14歳の頃からロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーに感銘を受けて作家になることを決意。コンピューター関連の仕事の合間に小説を書くようになり、1978年、みごとデビューを果たした。物語を作るときにいちばん楽しいのは、ヒロインとヒーローの性格を考えるとき。書いているうちに徐々に主導権が移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめるのだという。