ハーレクイン・シリーズ
5年前、冷酷な兄に、結婚を誓ったジェラードとの恋を引き裂かれて以来、アメリアは断ち切れぬ彼への想いを胸に秘め、生きてきた。ある日、友人の屋敷で開かれたパーティで今は伯爵となったジェラードに思いがけず再会する。アメリアのもとを去ったのち、戦地スペインで結婚した彼は、妻を亡くして途方に暮れ、幼い娘を連れてイギリスに帰国したのだった。娘がアメリアになついたのを喜んだ伯爵に、やがて彼女は求婚される。自分の良き伴侶、娘の良き母親になってほしい、と。愛の言葉はひと言もない――これが、待ち焦がれた彼からの求婚なの? 絶望を押し隠し、アメリアは求婚を受け入れたが……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年09月05日
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- 著者
- アン・ヘリス
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- 訳者
- 泉智子
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33146-5
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- 書籍番号
- PHS-46
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モニター
いつもの傲慢なヒーローとのシンデレラストーリーかと思いきや、ちょっとサスペンスの雰囲気もあって、主人公の二人が誰かに命を狙われて、そんな中でヒロインとヒーローがお互いの愛を育んでいきます。ふわふわのラブストーリーとは違い、落ち着きのあるストリー展開にスリルも加わって、読み応えがありました。
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モニター
登場人物も多い方で、頁数も250頁くらいありましたが、さくさく読める物語でした。今までは、あまり今回のようなヒストリカルな物語は読みませんでしたが、途中から物語の最後が気になって、一気に読んでしまいました。この物語には、関連作があるようなので、関連作も読んでみたいと思いました。
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モニター
ロマンスだけでなく、ミステリーやサスペンス、そしてヴィクトリア朝の華やかな社交界のなかで繰り広げられる、盛りだくさんのエピソードを楽しませていただきました。一度引き裂かれた、運命の人との恋。5年ぶりの再会に心が揺れる二人。しかし二人の間には、5年前と決定的に異なる「現実」が……。最後までハラハラ、ドキドキが止まらず、極上の映画を見ているような気分でした!
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モニター
想像以上にサスペンス要素が強く、いつもとは一風変わったお話で楽しめました。ヒロインのアメリアは友人の幸せを心から願う心優しい女性でした。人としても尊敬できる人で、欠点だらけの私としてはあまりなじめませんでしたが、アメリアの友人の物語も是非読んでみたいと思うくらい話の展開は面白かったです。一方、ヒーローは高潔すぎるがために失敗をしてしまうような人で、逆に親近感が湧きました。このお話のヒロインを見ていて、幸せはヒーロー任せにせず、自分自身も強くあることが大切ということを教えてもらいました。
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モニター
サスペンス小説を読んでいる感覚で読みました。事件の真相を知りたくて、届いたその日に最後まで一気に読んでしまいました。もう少し、アメリアがジェラードに対して抱いていた不信が解決に向かう描写を丁寧に描いて下さるとハーレクイン的に満点だったかなと思います。とても面白かったです。
イギリスはケンブリッジに住んでいるが、冬のあいだは夫とともにスペインのジブラルタル海峡に面したマラガのリゾート地で過ごすことが多い。青い海の白い波頭を眺めながら、涙あり笑いありの、ロマンチックな恋物語の構想を練るという。