ハーレクイン・シリーズ
個人の患者に付き添う派遣看護師として働くイゾベルは、壮大な屋敷で、緊張しながら雇い主を待っていた。現れたドクター・トーマス・ウィンターはハンサムだったが、イゾベルをひと目見て顔をしかめ、若すぎて不適格だと決めつけた。トーマスとともにストックホルムを経てポーランドへ渡り、彼が幼いころ世話になったナニーを引き取りに行くのだが、脚が悪く気むずかしい老婦人を、彼女には扱えないと言うのだ。イゾベルはくじけそうな心を奮い立たせ、大丈夫です、と請け合った。このときは想像もしなかった。まさかトーマスに恋をするなんて。そして、美貌の婚約者がいる彼は、決して振り向いてくれないことも。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年09月05日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 小泉まや
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22241-1
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- 書籍番号
- I-2241
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モニター
好きな作家さんです。主人公が並はずれた美人だったりすることが多いハーレクインですが、容姿が十人並でも、はっとした時に現れる美しさ。それがまた、親近感につながり、最後までまるで友人を心配するように、自分の事のように、一気に読み終える作品でした。ヒーローが少しずつ惹かれる様子に「早く、気付いて~」と何度も口に出すほどでした。
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モニター
大好きなベティ・ニールズの本。ヒロインのイゾベルは家族の責任を一手に引き受けてけなげに頑張っています。容姿が地味なところも親近感をもてて良いです。ヒーローのトーマスは大人ですが、すべて自分で決めて相談・報告なしなので心の内がわかりません。そんなヒーローがときおりみせる熱い想い(キス)が、なかなかヒロインには通じません。頑張っているイゾベルが報われるように、心からヒロインを応援したくなる一冊です。
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モニター
このお話は多少現実離れしているシンデレラストーリー。ヒロインは庶民的で地味だけど、料理が上手で献身的な女性。男性は地位も財産もあって、ルックスも申し分ない。対照的な二人がどうやって恋に落ちるの? と読み続けるが、終盤になっても二人の気持ちはなかなか接近しない。それどころか、男性は相手の気持ちを確認せず・・・「ええーっ! こんな展開!」と驚いてしまいました。夢見がちな乙女を体験するにはもってこいの話です。
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モニター
弟の学費を稼ぐため、給料の高い派遣看護師として働くイゾベル。派遣先で独身のハンサムな雇い主に出会うが、イゾベルへの態度はそっけない。イゾベルは一緒に仕事をしていくうち、どんどん彼に惹かれていくが、そんな彼には美人の婚約者がいる。何度も諦めようとするけれど、行く先々に彼が現れて……。運命の相手とは、別れても別れても引き合うものなのだと感じさせられた。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。