ハーレクイン・シリーズ

砂漠から来たプリンス
待ってて。きっと捜しに行くわ。そこが砂漠におおわれた異国でも。
リネアは離婚したコーリ人の夫マリクに娘を誘拐されて以来、あらゆる手をつくしていた。どうしてもあの子をとりもどしたい。嵐になりそうな蒸しあつい夕方、リネアのコンドミニアムに、見知らぬ男がやってきた。ハンサムなアラブ系の男性だ。警戒心からかたくなな態度をとるリネアに男は告げる。「ぼくはタラール。娘さんをお連れした」大喜びで娘の目をのぞきこんだリネアは愕然とする。違う、この子じゃない!ああ、神様、そんな……。この子の指のベビーリングも出生証明書も間違いはないのに。タラールと名乗る男はいらだたしげに説明を始めた。祖父の兄である君主の使者としてマリクの遺児を届けたのだと。マリクが死んだ?マリクの一族は君主と敵対しているはず。わたしの産んだ娘はいったいどうなってしまったの。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 1999年06月05日
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- 著者
- ジェーン・ツームズ
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- 訳者
- 大須木まりん
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- 定価
- 737円(税込)
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- ISBN
- 4-8335-5802-5
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- 書籍番号
- N-775
待ってて。きっと捜しに行くわ。そこが砂漠におおわれた異国でも。