ハーレクイン・シリーズ
シチリア島の空港で、ローレルは居たたまれない気分だった。滑走路に乗りつけた車から降りてくる、長身の男性に目をこらす。クリスチアーノ。そこには今でも胸が締めつけられる夫の姿があった。そう、あれはわたしの夫。でも、もうすぐ“元夫”になる人。2年の別居生活の後、ローレルは彼の妹の結婚式に出るため戻ってきた。当然会うはずのクリスチアーノとは、正式に離婚の書類を交わすために。なのに、彼は再会を早めてまで、なぜわざわざ出迎えに来たの? 初めての子どもを失ったとき、仕事を理由に連絡さえくれなかったのに。ローレルはそんなクリスチアーノに耐え切れずに家を出たのだった。癒えない胸の深い傷を抱えたまま、ローレルは彼と向き合う覚悟を決めた。 【ベスト作品コンテスト2012年下半期 第2位入賞作】
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年08月20日
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- 著者
- サラ・モーガン
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- 訳者
- 西江璃子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12768-6
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- 書籍番号
- R-2768
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モニター
情熱的という言葉がまさに当てはまる作品です。女性の嫉妬も男性の嫉妬も赤裸々に描かれていて、のめりこんで読むことができました。
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モニター
イタリア人は恋愛上手……と思いきや、保守的で頑固で我を曲げられないシチリア人のクリスチアーノ。一方、パワフルでいながら繊細で不安定なローレル。兄と親友の幸せを心から祈るダニエラ。壊れたはずの夫婦関係をぎこちなく修復してゆく二人の姿を優しく見守る美しいシチリアの風景。愛し合っていた二人が離婚寸前にまでこじれた理由が非常にリアルで、物語の中のことながらはらはらしました。ラストまで一気に読めます。
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モニター
夫婦だからこその悩み、葛藤が描かれていて共感できる作品でした。夫婦としてお互いに自分の気持ちを素直に出し、相手の気持ちを思いやるということを教えられたような気がしました。
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モニター
心に深い傷を持つヒロイン。その傷ゆえに人を愛する事も愛される事も恐れてしまう。でもそんなヒロインの心の扉を、率直な物言いと傲慢さ(強引さ?)で、こじ開けて、愛を貫こうとするヒーロー。こんなヒーローに愛されてみたいと、本気で思っちゃいました。
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モニター
お互い今も好きなのに過去のある事件をきっかけに相手のせいと決めつけ罵倒し合う…。特にヒーローは妻を愛しているため、何としてでも元の生活に戻したいと躍起になってしまうところは男性の方が未練を断ち切れないと言う感情は世界共通なのかも。
イギリスのウィルトシャー生まれ。看護師としての訓練を受けたのち、医療関連のさまざまな仕事に携わり、その経験をもとにしてロマンス小説を書き始めた。すてきなビジネスマンと結婚して、2人の息子の母となった。アウトドアライフを愛し、とりわけスキーと散歩が大のお気に入りだという。