ハーレクイン・シリーズ
まさか、10年後にこんな形で再会することになるとは。隠し撮りした写真を今も大切に持つほど、憧れていたあの人に。ワシーリー・デミドフとの面接を前に、ローラの思いは千々に乱れた。大丈夫、彼のほうはわたしのことなど知らないのだから。自分にそう言い聞かせて面接に臨んだものの、なぜかワシーリーはローラに異様な敵意を燃やし、次々と悪意に満ちた質問を投げかけてきた。憤然として帰ろうとしたものの、彼には切迫した事情があるらしく、翌日、ローラはワシーリーとともにモンテネグロへと旅立った。現地での厄介な交渉を仕切る個人秘書として、彼とふたりきりで。 【ベスト作品コンテスト2012年下半期 第10位入賞作】
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年08月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年08月03日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12767-9
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- 書籍番号
- R-2767
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- ミニシリーズ
- ロシアからこの愛を
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モニター
さすがペニー・ジョーダンです! トラウマをかかえたヒーローと、辛い初恋の思い出を引きずるヒロインが、しかたなく一緒に仕事をすることになります。テンポのいいストーリー展開がステキすぎて、家事をほったらかしにして一気読みしました。ちょっとしたアイテムにも大注目! 読み終わったときに「さすがだなぁ~!」と大満足すること請け合いです。
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モニター
遠くから見るだけの存在だった幼い時の憧れのヒーローに、恋心を抑えて秘書としてそばにいるドキドキ感がたまらないです。昔、隠し撮りした写真を捨てずに取っていて、それをみたヒーローの反応がちょっと意外で面白いですね。
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モニター
少女時代、ローラがひそかに憧れていた人……ワシーリー。彼は友人の義兄であった。少女時代は、ローラの淡い恋心で終わり、十年後……。仕事の関係で二人は出会うのだが、ワシーリーはある事からローラを誤解し、批判的な態度をとってしまう……。あらぬ誤解から二人はどう変化していくのか……読んでいくうちにハラハラドキドキが止まりませんでした! このハラハラ感、ドキドキ感は読まないとわからないですよ!!!
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モニター
ローラとワシーリーのやりとりにハラハラしました。本当は好きなはずなのに自分の気持ちに気がつかないままお互いの関係に慎重になっていて、読んでいるこちらがじれったい! だからこそ後半、お互いの気持ちを確かめ合う場面は感動的でした。また、ワシーリーのツンデレのキャラが素敵でした。私も賢くて美しいローラになってツンデレされたいと思いました。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『A Secret Disgrace』が遺作となった。