ハーレクイン・シリーズ
街道で馬車の事故に遭い、気を失ったアリシアは、イギリスに帰国したばかりのムリノー侯爵に助けられた。皮肉にも、7年前に彼女の心を切り裂いた相手に。アリシアを見つめる彼の瞳には、昔と変わらぬ憎しみが浮かんでいる。それもそのはず、侯爵はアリシアが節操のない女で、彼との婚約を破棄して裕福な老人を選んだと思っているのだ。いまさら真実を話しても、自分が惨めになるだけ。アリシアはそう胸に言い聞かせて彼をにらみ返した。いつの日か再会を夢見ていた男に冷淡に扱われ、泣きたくなる気持ちを悟られぬようにして……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年08月05日
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- 著者
- ニコラ・コーニック
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- 訳者
- 石川園枝
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年07月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33145-8
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- 書籍番号
- PHS-45 (初版HS-257)
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- ミニシリーズ
- リージェンシー・ブライド
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モニター
父の仕組んだ罠で最愛の人と別れさせられ、別の人と結婚させられたアリシア。7年目にやっと再会でき、誤解も解けたというのに彼女のプライドが邪魔し、二人はなかなか今一歩のところで素直になれない。途中殺人事件が発生し、誰が犯人なのか気になるなか、貪欲な父が彼女に更なる罠を仕掛けていた。愛する人に素直になれよ、鬼のような父に負けるなアリシア!といつの間にか応援しながら読んでいました。
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モニター
運命のいたずらとお互いのプライドの高さから、愛していることを素直に表現できない二人がとてももどかしかった。すれ違ってばかりの二人に、幸せになるチャンスをどうにかして与えてあげたい気持ちがどんどん高まっていきました。貴族社会の優雅さと、スリリングな展開も楽しめる作品でした。
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モニター
ヒストリカル最高! それだけでも嬉しいのに、読み進めると、半分ほどで二人の誤解が解けてあれ??終わりにしてはまだ半分あるぞ、と。濃厚なロマンス展開を予想していたら、後半はミステリー風の展開が用意されていました。お腹いっぱいでラスト1ページを迎えられました。最後のヒロインのお祖母さまの、泣きながら両手一杯にヒロインを抱きしめたであろう姿を、文字には書かれてませんでしたが目に浮かびました。お腹いっぱいなのにシリーズの次が気になって仕方ありません。
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モニター
運命とは一体何をもって定義されているのだろうと思うほど、最初の導入部分からの展開が、面白かったです。現在をベースにしつつも、過去から離れられず一途な想いをどこで表すのか、この駆け引きがとても新鮮であり、じれったさも感じられました。ヒロインが私のそばにいたら、きっと背を押しているだろうと思いました。
イギリスのヨークシャー生まれ。詩人である祖父の影響を受け、幼いころから歴史小説を読みふけり、ロンドン大学でも史学を専攻した。その知識をヒストリカル・ロマンスの執筆に存分に生かし、英国摂政期の華麗な物語で人気を博している。