ハーレクイン・シリーズ
まさか、亡き夫に20万ドルもの借金があったなんて……。督促状の送り主で大富豪、フリンのオフィスを訪ねたダニエルは、貸付契約書に署名された自分の名を見て愕然とする。さらに、目の前に立つ黒髪に黒い瞳のクールでセクシーな男性はなぜかダニエルが借金を踏み倒す気だと決めつけ、全額返済できるあてがないなら、取引をしようと冷ややかに言った。「3カ月だけ愛人になる契約を結ぶなら、借金は帳消しにする」借金を体で返せですって? 私はそんな軽薄な女じゃないわ! ダニエルは憤慨してオフィスを立ち去った。だが翌日、彼女の家を訪れ、出張に同行するよう命じたフリンは……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年08月05日
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- 著者
- マクシーン・サリバン
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- 訳者
- 高橋美友紀
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年07月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51526-1
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- 書籍番号
- D-1526
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- ミニシリーズ
- 恋はゴージャスに
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モニター
疑惑と嫌悪しかなかったはずの二人に最初は一体どうなるのかと不安でしたが、読み終わった今は安堵だけでなく感動でじ~んときています。夫を突然亡くして呆然としている主人公に降りかかる、身に覚えのない多額の借金と、亡き夫によるいわれのない不名誉な噂。束縛の過ぎる義母と亡き夫。不憫でたまらなかった主人公が、次第に「愛人相手」に惹かれ悩みながらも、二人で最後に真実の愛をつかむ姿は感動的でした。この作品の「もう一人の主役」が、最大の立役者でしたね!
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モニター
どうしてもヒロインのダニエルを悪女だと思いたいヒーローのフリン。若干こじつけ気味の逞しい想像力が面白いです。ヒロインが彼に「すごい想像力ね……。」と言った時は思わず頷きました。とてもかわいいヒーローです。しかしヒロインのピンチには登場してきちんとヒーローの役割を果たしてくれます。
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モニター
最近読んだ本の中では主要登場人物が多いほうでしたが、主役のダニエルとフリンを主軸に話が進んでいきます。途中でダニエルの義理の母モニカという人物が登場しますが、この人物はかなり偏った愛情を持っている気がしました。全体的にページ数も150頁くらいで、読みやすい感じがしました。
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モニター
ヒーローにキュンとくる一冊です。初めは心優しいヒロインを悪女と決めつける傲慢なヒーローだと思いましたが、ストーリーが進むにつれ心優しい人であることがわかってきました。特に、終盤でヒロインが精神的ダメージを与えられるシーンで、ヒロイン以上に怒りながらもヒロインへの思いやりを最優先にしたヒーローがとてもすてきでした。さらに、ヒロインが言葉にできなかったつらい感情を一瞬で読み取る洞察力まで兼ね備えたヒーロー。どこに行ったら会えるんでしょうね。ヒロインがうらやましいです。最後に、ヒロインが安心できる場所はヒーローの腕の中にあることを自覚するシーンを読んで、私も思わず好きな人の腕の中を思い出してしまうほど、心温まりました。
オーストラリアのメルボルン在住。ロマンス小説を生涯愛した母親の影響で、ごく自然な流れでロマンス小説家となった。夫の仕事の関係で訪れるさまざまな場所で、著書を生み出す。たびたびヒーローぶりを披露してくれる夫と、2人のかわいい息子、それから愛すべき動物たちとともに暮らしている。