ハーレクイン・シリーズ
ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年07月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年07月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12755-6
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- 書籍番号
- R-2755
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- ミニシリーズ
- ロシアからこの愛を
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モニター
うひゃ~と驚くほどのロシア人ヒーローの傲慢ぶり! サンクトペテルブルクのネヴァ川に突き落としたくなるほどでしたよ。作品名が内容にピッタリでしたね! ヒーロー自らが仕掛けた計画なのに、誘惑にひっかかるヒロインを見て、その無防備すぎる様子にイライラしているのにはぷぷぷ。エルミタージュ美術館の円柱の色があなたの瞳の色と同じだわ……なんて。つい孔雀石の間をネットで検索してしまった私でした。
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モニター
子供の時に実の父親から受けた不当な仕打ちによって心に傷を負い、どん底から這い上がろうと誓ったヒーロー。そんなヒーローを愛したために傷つき、打ちひしがれるヒロイン。ヒロインが真実を知ってしまった時の苦悩や、ヒロインと自分自身を騙しきれないヒーローの苦しみは、想像を絶するものです。でも、やっぱりヒロインとヒーローのお互いに対する愛はすべてに勝るのですね。
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モニター
最初の数行で早くもハーレクインの世界へ惹き込まれていきました。私の期待をいい意味で裏切ってくれる展開が続き、一気に読んでしまいました。一目でお互いに求め合う関係だと思える人に出会えたのに、この先二人がどうなるのかが気になって早く続きが読みたくなりました。
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モニター
純愛は、どんな心をも綺麗にするのね……が読み終わった感想。凄く久しぶりのハーレクイン。ワクワクしながら読みはじめ、一気に読んでしまいました。兄弟愛、直感的な愛、想い合う心。懐かしい昔々の、恋愛を思い出し、少々心が若くなれたような……。妄想の恋愛?? 心は数十年若返り!!!
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モニター
こちらの作品は、10代から20代前半の、誰かに認められたい、一人前の大人だと知ってほしい年代にお勧めの作品だと思います。私は、この作品を読んで昔感じた「大人として認められたい」との強い気持ち(こんなロマンチックなものではありませんが……)が思い出され、少し読んでいて照れくさい気持ちになりました。
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モニター
シチュエーションと登場人物のキャラはなかなか良いと思いました。中盤は同じことを悶々と考えているだけだったので、男性陣の性格をもう少し際立たせれば物語が盛り上がったかもしれません。今回のカップルはお互いに唐突に好きになっていて、きっかけみたいのが今ひとつ足りない気がしました。ヒロインは貞操観念が低すぎて心配になってしまいましたし……。最後は心の雪解けが早過ぎてある意味潔い。ロシアの美しい風景を想像することができ、あっという間に読めてしまいます。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『A Secret Disgrace』が遺作となった。