ハーレクイン・シリーズ
隣国のスルタンの誕生日パーティで、ジャミーラは初恋の人に再会した。少女時代から心ひそかに憧れていたシーク・サルマン――5年前にジャミーラを誘惑して純潔を奪い、残酷に別れを告げた男。彼は今も悪名高いプレイボーイとして自堕落な生活を送っているらしい。いいかげんに彼のことなど忘れようと決意したところだったのに……。目が合った瞬間、サルマンは苦痛を感じたように顔をゆがめたが、すぐにけだるげなまなざしでジャミーラの体を見下ろした。「君はあのときも美しかったが、今は成熟してあでやかな美女になった」値踏みするような態度に怒りを覚えて激しい口論になったのもつかの間、焼き印のように熱いキスでジャミーラは唇をふさがれた。 【夏のロマンス大特集】
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年07月20日
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- 著者
- アビー・グリーン
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- 訳者
- 小林ルミ子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年07月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12754-9
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- 書籍番号
- R-2754
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モニター
読み始めてからすぐに惹きつけられてしまいました。やっぱりシークものはすてき! ヒロインのひたむきな愛情が心を打ちます。ホットなシーンもありますが、それよりもヒーローの闇の部分を知り、驚きもあり感動しました。ワイルドというよりも繊細で読み終わったらじーんとくるような作品です。関連作も是非読みたいと思います。
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モニター
お互いに愛し合っているのに、子供の時に起こったことによって誰も愛せなくなったサルマン。愛するジャミーラを傷つけては自分もさらに傷つき、苦悩する。そんな心の闇を抱えているサルマンの全てを受け入れるジャミーラ。ようやく苦しい過去から解放されて、二人で未来に向かって進む姿に感動しました。最後のサルマンの勇敢な決意にも驚きました。
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モニター
読み終えたときまず思ったのは、「なんと美しい言葉が溢れた作品だろう」ということだ。私自身、幼少から本を沢山読んできたという思いがあるが、年齢を重ねるにつれ、偏ったジャンルばかり読んできたように思う。この作品のようなロマンス系はほぼ初めてだったが、最初から何の抵抗もなく、むしろどんどん読み進めた。とにかく言葉が美しい。そして登場人物の魅力と情景が目に浮かぶような会話。内容は是非とも本を手にして読んでいただきたいので控えたいと思うが、このジャンルに今まで手を出さなかった方にもオススメしたい。私が特に心に響いた一節がある。「彼を拒絶することは、死ぬようなものだ」このたった一言が、人を愛するすべてが含まれているような気がした。素敵な余韻が残る作品だ。
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モニター
タイトル通り、すごく熱いお話でした。そして、とっても刺激的でした。話を読んで、その風景を想像すると、どきどきはらはらしました。お話はとっても読みやすく、さっと読めてしまいました。熱いロマンスを読みたいなら、ぜひお勧めです。
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モニター
過去の出来事に縛られて生きるシークと、そんなシークを子供の頃から慕うヒロインが、傷つきあいながらも惹かれ合うストーリーです。素敵な女性となったヒロインが、頑ななシークの心を変化させ、お互いの気持ちを認めあえた時に幸せが訪れるのですね。
ロンドンに生まれ、幼少時にアイルランドに移住。10代のころに祖母の愛読していたハーレクインのロマンス小説に夢中になり、宿題を早急に片づけて読書する時間を捻出していた。短編映画のアシスタント・ディレクターという職を得るが、多忙な毎日の中でもハーレクインの小説への熱はますます募り、ある日辞職して、小説を書きはじめた。