ハーレクイン・シリーズ
領主の娘ながら家族を失い、財産をなくした16歳のマディは、途方に暮れていたところを助けられ、きらびやかな宮廷の片隅でひっそりと生きていた。そんなあるとき、突然彼女は王の忠臣と結婚するよう命じられる。王の慈悲により、マディは亡き父の土地を継ぐことになり、彼女の夫が新たな領主としてその地を治めるというのだ。わたしは領地を手に入れるための道具にすぎないのだろう……。だがほかになすすべはなく、マディは結婚を承諾した。そして婚約式の日、冷徹な表情の花婿と対面してマディはおののいた。サー・ジャレイント――初めて胸をときめかせた相手がそこにいた。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年07月05日
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- 著者
- アニー・バロウズ
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- 訳者
- 遠坂恵子
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- 定価
- 954円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33142-7
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- 書籍番号
- PHS-42
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モニター
ハーレクインを初めて読みました。ハーレクインといえば、外国が舞台で、ハラハラドキドキする大人の恋愛小説、というイメージを持っていましたが、まさにその通りの内容でとてもおもしろく、初めから終わりまで一気に読んでしまいました。読み進める中で、どうしてそうなるの! とか、あぁ、そうじゃないのにっ! などと心の中でツッコミを入れながら、物語はクライマックスへ。犯人は意外な人物でした。とても読み応えのある物語で、楽しめました。
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モニター
ロマンスだけでなく、サスペンスも重要な要素で、最後までドキドキ、ハラハラさせられながら一気に読んでしまいました。ヒーローもヒロインもお互いに惹かれ合っているのに、環境に馴染みすぎて、なかなか素直になれません。似たもの同士主人公といったところでしょうか。自分が相手を想っている事に気づかれて、傷つくのは嫌! でも、隠し切れない程好き……という態度に、非常に親近感が持てる作品です。
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モニター
孤独なヒロイン、マディと成り上がりの騎士ジャレイントは出会った時から惹かれているのに、互いの思い込みから相手を信じることができません。ヒロインもヒーローも誰かに狙われている状況から疑心暗鬼になっています。そんな二人にじれったさを覚えながらも、狙っているのは誰なのかが気になり、一気に読んでしまいました。背表紙のあらすじから想像していた内容よりサスペンス色が強かったです。
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モニター
家族を亡くし宮廷でひっそり暮らしていたのに、ある日自分に財産があり、そのために結婚することとなった主人公。ある事故から誰も信じられなくなっていた主人公は、心惹かれていた夫でさえ信じることができない。夫のほうも妻を疑いながら、お互いに歩み寄れないところがもどかしくキュンとします。ストーリーは事件も絡み、最後までドキドキしながら読みました。今回は登場人物も多くなく、ヒストリカルが苦手な方も楽しめると思います。
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モニター
世間知らずで泣き虫だけれどもそれが愛らしくて芯の強いヒロインに、家柄はないけれども王への忠誠と己の力量で騎士になったヒーロー。そんな二人が自分たちをめぐる罠や誤解に惑わされながらも、出会った時から変わらず惹かれ合い、愛し合う様が、読んでいる間中、とても愛しかったです。
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モニター
主人公は謙虚で優しくて、身分に関係なく全ての人に平等に振る舞い、親戚にひどい仕打ちを受けても心底相手を憎めない女性。私には少し世間知らずで純粋すぎるように感じたが……。男性が憧れる理想の女性なのだろう。40代の私が読むには純粋すぎる! が、そんな人格的に優れた女性こそが真実の愛を勝ち取ることができるのだ。内面的に素晴らしい女性には、それ相応のパートナーが現れるのだ、と痛感した。
つねに本を読んでいるか、頭の中で物語を創作しているような子供だった。大学では英文学と哲学を専攻し、卒業後の進路は決めかねていたところ、数学専攻のハンサムな男性と出会い、結婚する決心をしたという。長年、2人の子供の子育てを優先してきたが、彼女の頭の中にある物語に興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思い、小説を書きはじめた。