ハーレクイン・シリーズ
しあわせな胸騒ぎ
シェイクスピアに恋して Ⅰ
罪のない嘘、情熱、妬み。すべてが揃うとき、運命の歯車は動きだす。
テキサス・ライツ・ホテル――老朽化したこの建物は、エマリンにとっては何にも替えがたい存在だった。幼くして孤児となった彼女は、ホテル経営者の伯父に引き取られた。以来、この場所が彼女の遊び場であり、家であり、仕事場なのだ。だが年々ホテルの客足は遠のき、見かねた伯父は改築専門の技術者を雇うと言いだした。内心複雑な思いで、エマリンは技術者のライアンを迎え入れた。改築設計図にさっそく彼女が口を挟もうとすると、彼が言った。「古いものと新しいものの融合は、まさに挑戦しがいがある」彼の目に燃えあがる炎に、エマリンは全身を焦がされる気がした。
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- 頁数
- 164頁 / 新書判
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- 発行日
- 2006年10月20日
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- 著者
- マーナ・マッケンジー
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- 訳者
- 緒川さら
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-41190-5
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- 書籍番号
- L-1190
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- ミニシリーズ
- シェイクスピアに恋して
読者レビュー
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今月から三カ月連続で、作家競作のミニシリーズ『シェイクスピアに恋して』をお届けします。シェイクスピア作品をモチーフにした、三つの珠玉の恋物語にどうぞご期待ください。