ハーレクイン・シリーズ
恋泥棒をつかまえて
父がカリブ海のリゾートに来たと聞いて、クレアはあわててあとを追ってきた。父は足を洗ったはずなのに、泥棒稼業をまた始めようとしているのだ。早くやめさせなければ=だが肝心の父親はなかなか見つからず、そのかわり行く先々で、クレアは一人の謎の男と出会う。北極の氷のような目をした男、危険な香りを漂わせ、見ているだけでセクシーな気持にさせる男。こんなに何度も会うなんて、とても偶然とは思えない……。そして夜になり、クレアはついに父とおぼしき人影を見た。屋根から、いくつか向こうの部屋のバルコニーへと飛び下りたのだ。なんとかしなければと思ったクレアは、手すりによじのぼり、必死で隣のバルコニーに飛び移った。さらに先に飛び移ろうとしたとき、部屋の中から人が出てきた。それもよりによって、あの男が=なんと言い訳したらいいのだろう……。すると彼が言った。「こんな危ないことまでして、ぼくに会いに来てくれたのかい?」
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- 頁数
- 192頁 / 新書判
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- 発行日
- 1998年05月20日
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- 著者
- デブラ・キャロル
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- 訳者
- 落合どみ
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- 定価
- 759円(税込)
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- ISBN
- 4-8335-8809-9
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- 書籍番号
- T-309
この作家は、実はデブラとキャロルという友人同士。二つの個性が溶け合って、新しい世界を作り出しています。