ハーレクイン・シリーズ

絆のプリンセス
トレーラーに住む天涯孤独のわたしが、はるか遠い王国のプリンセスですって?
幼いころに両親を亡くし、車の整備士の伯父に育てられたイジー。その伯父も亡き今、彼女は独りぼっちだった。母のたった一つの形見は、家族に伝わるという古い木箱だが、鍵が行方不明なので、開けることができない。ある日、イジーの職場に黒塗りのリムジンが横づけされる。側近を従えて降りてきたのは、端整ながらもどこか野性的な男性だ。「きみがイザベル・ポーサードだね?」彼は親しい人しか知らないはずの本名をたずね、返事も待たずに続けた。「僕はニコ。ベルノニアの皇太子で、6歳のときにきみと結婚した」口をぽかんと開けたイジーをまっすぐに見据え、ニコは鍵を差し出した。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年06月20日
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- 著者
- メリッサ・マクローン
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- 訳者
- 山野紗織
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-22232-9
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- 書籍番号
- I-2232
夫と娘2人、息子1人とともにオレゴン州に住む。大学で機械工学を学んだ彼女は、自分がロマンス小説を書くようになるとは思ってもみなかったと語る。執筆していないときは、ソファに丸くなって紅茶を飲みながら本を読むのが好き。