ハーレクイン・シリーズ
幼いころに両親を亡くし、車の整備士の伯父に育てられたイジー。その伯父も亡き今、彼女は独りぼっちだった。母のたった一つの形見は、家族に伝わるという古い木箱だが、鍵が行方不明なので、開けることができない。ある日、イジーの職場に黒塗りのリムジンが横づけされる。側近を従えて降りてきたのは、端整ながらもどこか野性的な男性だ。「きみがイザベル・ポーサードだね?」彼は親しい人しか知らないはずの本名をたずね、返事も待たずに続けた。「僕はニコ。ベルノニアの皇太子で、6歳のときにきみと結婚した」口をぽかんと開けたイジーをまっすぐに見据え、ニコは鍵を差し出した。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年06月20日
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- 著者
- メリッサ・マクローン
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- 訳者
- 山野紗織
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年06月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22232-9
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- 書籍番号
- I-2232
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モニター
もし突然自分が文化・文明の違う国のプリンセスと言われたら? そしてその国の皇太子と幼児の時に結婚させられていたとしたら……? 本当は結婚を無効にするために夫の国に赴いたはずが、色々な問題が起こります。ひたむきで平和を愛し、自分を血のつながりはないのに忠誠と義務で育ててくれた伯父のためにも、自分の夢を諦めながらも認めてもらおうと努力するいじらしいヒロイン。彼女に惹かれつつも国を想い葛藤する皇太子。そして二人を見守る国王。人間の心情を細やかに描く作家の素敵な作品です。
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モニター
「花嫁の箱と鍵」……20数年ぶりに開けることができた箱ですが、その中から出てきたものは……。プリンスと、一般人として育ったのにある日突然、無理矢理プリンセスにさせられたイザベル。プリンセスという立場がわからず大失敗することもあり、読みながらちょこっと涙しました。一方のプリンスは、自分の人生を理解し計画していた中に、いきなり現れたプリンセスに戸惑いながらも優しく受け入れてあげる心の広い方のように感じました。いつも思うんですが、ハッピーエンドのお話の続きを(3年後、5年後など)読んでみたいと思います。いつか、書いて頂けないでしょうか? お願いします。
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モニター
最初の何ページ目かまでは、設定などを理解するために、名前と登場人物の紹介を見ながら読み進めていたけれど、だんだんと物語に惹き込まれ、一気に読んでしまいました。ニコとイジーが、頭の中で想像できて、女性なら好きになる物語だと思います。誰もが憧れるようなシンデレラストーリーといいますか、つい自分に置き換えて最後まで読み進めてしまいました。テンポも良くて、外国の方が書かれているからか、女性も男性に対して大胆な視点で見ているというか、いい意味で積極的な女性で、読んでて気持ち良く感じました。とても面白かったと思います。
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モニター
天涯孤独な女性が、訳あって皇太子と出会うシンデレラストーリー。女性ならば、誰しも憧れてしまうようなお話です。しかし、もちろんそう簡単にはいかず、もどかしさを感じる場面も多々あり、最後まで気が抜けません。近づいたかに思えた二人の心のすれ違いなどは、あるある! というようなこともあり、急に身近に感じたりもしました。美しい風景を思い浮かべながら、最後まで楽しく一気に読んでしましました。
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モニター
こういう話は大好きです! シンデレラものだと、周りに嫌がらせをするライバルがいたりするけど、今回は一人もいないし、唯一ライバルとなるはずの人も、“そんなに簡単に引き下がっちゃうの?”と思うほど素敵な人でした。なんといってもヒロインの芯の強さが印象的でした。自分の意に反した運命も、必死で受け入れようとしている姿に心を打たれました。ヒーローは最初のほうで、ヒロインの姿にノックアウトされているのに、皇太子としての責任感で、素直に自分の気持ちを認められない様子に、やきもきしながらも次の展開をワクワクしながら読めました。
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モニター
どうか開かないで! 開けば運命は大きく変わる。今までの私がいなくなる! 願いもむなしく、結婚の儀を交わした印の箱と鍵は合わさり、過去が戻ってきた。生後まもなく結婚していた私。好きな事だけを楽しんでいたアメリカ娘は、大きな責任を抱えたプリンセスへと変わらざるを得なくなった。立場に振り回される日々。そして気がついた。私は夫に恋している。でも夫は? シーソーゲームのロイヤルウェディング、たっぷり楽しめます。
夫と娘2人、息子1人とともにオレゴン州に住む。大学で機械工学を学んだ彼女は、自分がロマンス小説を書くようになるとは思ってもみなかったと語る。執筆していないときは、ソファに丸くなって紅茶を飲みながら本を読むのが好き。