ハーレクイン・シリーズ
炎天下、レイチェルは豪華な別荘のインターホンを鳴らした。どうしてもアレッサンドロに会わなければならない。はるばるイタリアまで来たのに、会社の資金繰りはうまくいかなかった。邪魔をしているのが彼なのはわかっている。しかし、アレッサンドロからはすげなく門前払いを食らわされ、レイチェルの視界は涙でかすみ、頭痛はますますひどくなった。それもこれも、すべては5年前の身勝手だった私への復讐なのだ。あのとき父親を喜ばせたかった私は愛よりもお金を選び、プロポーズしてくれたアレッサンドロの目の前で別の人と婚約した──生涯でただ一人、“愛している”と言ってくれた彼を拒絶して。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年06月05日
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- 著者
- メラニー・ミルバーン
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- 訳者
- 結城玲子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月25日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12742-6
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- 書籍番号
- R-2742
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モニター
とにかく、アレッサンドロがかっこよかったです。過去に傷つけられたレイチェルに対して初め冷たくあたったけど、だんだんと優しさを見せていったところが素敵でした。反対にレイチェルの方は、最初の頃我儘であまり好きじゃなかったけど、読み進めていくと彼女の本当の姿が見えてきてだんだん応援したくなりました。二人が過去を乗り越え、自分たちの間にあるのが愛だと気付く事ができて、私まで幸せな気分になれました。最後はスッキリと読み終わる事のできる満足のいく本でした。
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モニター
自分の存在を認めてもらうために、好きでもない人と結婚をしようとしたヒロイン。でもそれは、彼女を苦しめる前触れでした。月日が経ち、かつての恋人に、資金援助を頼まなくてはいけなくなってしまう彼女に、むごい運命が待っていました。どれだけ、自分が彼のことをわかっていなかったのか、そしてどれだけ世間知らずで、彼を傷つけていたのかを知り途方にくれます。果たして、彼女に幸せは訪れるのか、最後まで目が離せません。
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モニター
夕食前の少しの時間だけ……と読み始めたのに、結局、夕食を食べることすら忘れて一気に読んでしまいました! 若く未熟だったレイチェルの過ちを許せないアレッサンドロ。辛い経験を乗り越え、心やさしく、前向きに努力する女性に成長したレイチェルとのやりとりが丁寧に描かれています。アレッサンドロの気持ちも、レイチェルの気持ちにも感情移入してしまう程、とても素敵な作品でした。初めて読んだ作家さんでしたが、他の本も読んでみたいと思います。
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モニター
お互いが惹かれあっているのに何度もすれ違いを重ねるレイチェルとアレッサンドロを見ていて、なんだかもどかしくなりました。細かな心理描写と情熱的な描写があり、登場人物が少ないお話なのでとても読みやすく、展開が気になりあっという間に読んでしまいました。どういう終わり方になるんだろうと思いながら読みましたが、読後感はとてもよかったです。
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モニター
5年前に恋人の愛を裏切ったレイチェル。仕事がうまくいかないのは昔の恋人アレッサンドロの復讐だと思って……。ほとんど最後までどうなるのか分からない展開にドキドキしました。
シドニー郊外生まれ。17歳のときにはじめてハーレクインの小説を読み、生涯ロマンス小説を読み続けること、そして、背が高く日焼けしたハンサムな男性と結婚することを決心した。毎日をもっとロマンティックにする秘訣は、ロマンティックな男性と結婚することだと語る。2度目のデートで結婚を決めた外科医の夫との間に2人の息子がいる。