ハーレクイン・シリーズ
シドニーで新しく生花店を開いたソーニャは注目の的だった。若く美しく聡明で、アレンジメントの腕もいい。その彼女が伯父マーカスと親しいのがデイヴィッドは不安だった。もしかしたら、裕福な伯父の妻の座を狙っているのかもしれない。出自の不明な女性との結婚など、由緒ある一族が許すはずがなかった。彼女の素性を調べ、正体を明らかにしなければ……。一方、マーカスに連れられて晩餐会に出席したソーニャは、デイヴィッドを紹介され、激しく心を揺さぶられた。彼は明らかに、わたしを財産目当ての女だと疑っている。なのになぜ、すべてを打ち明けてしまいたい衝動にかられるの?
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年06月05日
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- 著者
- マーガレット・ウェイ
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- 訳者
- 真咲理央
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月25日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22230-5
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- 書籍番号
- I-2230
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モニター
ソーニャは誰にも心を開けない状況で生きてきました。そんな彼女はマーカスと出会い「安心」を得ました。でもマーカスの甥・デイヴィッドに財産目当ての若い女という色眼鏡で見られます。デイヴィッドは伯父を守るために動きます。しかし悪い女と思いながらもソーニャに惹かれる、いや出会った瞬間に惹かれたのかもしれません。マーカスの想い、デイヴィッドの葛藤やソーニャの心の闇、この本には読みどころがたくさん詰まっています。
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モニター
プライドの高い美男美女が反発しあいながら、惹かれあうという、王道のラブストーリーですが、文章が上手で、引き込まれ、「ステキ……」とため息がもれます。庶民とは違う、スケールの大きさに、普段の生活を忘れ貴族になった気分が味わえます。ヒーローは伯父と親しくしているヒロインの事を財産目当てで愛なんかない! と最初から言い張るのですが、その理由が俺ならすぐにでも彼女の心を伯父から奪えるから。という自信! オレ様!! これだけでも惚れます。
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モニター
貴婦人の雰囲気を持つ生花店オーナーのソーニャを、「財産目当てに伯父に近づく性悪女」と警戒するデイヴィッド。恋愛感情ではなく、失ったものへの思いがわかりあえるだけなのに……。伯父コン? と思うほど伯父の身を心配するデイヴィッドは、彼女に対する姿勢とは裏腹にソーニャに惹かれていく。過去のおそろしい記憶によって信じることを拒絶するソーニャ、傲慢なヤツだったはずなのに恋する男になったデイヴィッドがじれったいと思っていると、マーカスの身に起こったことから事態は急変。少しサスペンスが入ったドキドキの展開に、時間を忘れて一気読みのできる作品でした。
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モニター
姫と騎士! そんな感じの二人でした。読んでいると「君をのせて」という某アニメ曲が頭に浮かんできました。伯父様が絡むこの関係を三角関係と呼ぶのかしら? 素敵なパーフェクトな紳士の伯父様かと思いきや、ちょっと残念なお騒がせさん。おもしろい感じに予想を裏切られました。
息子がまだ赤ちゃんのころから小説を書き始め、今では執筆しているときがいちばん充実した時間になっている。楽しみは仕事の合間を縫って画廊やオークションに出かけること。また、シャンパンには目がない。オーストラリアのブリスベン市街を見下ろす小高い丘にある家が彼女の安息所である。